2016年08月28日 (日) 21:00:00

7回ウラ2点差でバントをさせる超変革野球でヤクルトに3タテ食らう!

  HE
ヤクルト000030000 391
阪  神100000000 172


まったく猛虎打線がつながらず、ヤクルトに3タテ食らうの巻でした。何度かノーアウトで出塁したんですが、塁を進めることすら出来ず、とうとう、7回には終盤で2点差にもかかわらず送りバントさせる超変革野球の頼もしさを実感させられました。この超変革野球ではAクラスは難しそうな気がします。それよりも、鳥谷選手をサードに起用するのは考えつかないんでしょうか。上本選手は多少は守備に目をつぶって起用しているんですから、エラーの責任は起用した監督が負うべきです。

中日戦は、
がんばれタイガース!
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2016年08月28日 (日) 17:39:00

In Case You Missed Us, New Century Jazz Quintet を聞く!

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とても久し振りにジャズを聞いたブログです。New Century Jazz Quintet のアルバム In Case You Missed Us を聞きました。ドラムスのユリシス・オーウェンズJrとピアノの大林武司を中心に結成されたコンボです。実は、このクインテットの最新アルバムは今年7月に出たばかりの Arise なんですが、まだ聞いていません。ということで、そのひとつ前の昨年6月リリースの本アルバムを取り上げておきます。まず、曲の構成は以下の通りです。

  • In Case You Missed It
  • Revolution
  • Swag Jazz
  • Upon Closer Look
  • Burden Hand
  • 風のとおり道
  • Uprising
  • View from Above
  • Naima
  • Light That Grew Amongst Us
  • Eleventh Hour
  • Love's in Need of Love Today


日米混成のグループですから、ジブリの曲を取り上げたりもしています。もちろん、4ビートで演奏しています。でも、私が感激したのはコルトレーンの名曲ナイーマです。ピアニストのハンク・ジョーンズなども取り上げているんですが、6/4拍子のアレンジもさることながら、ここまでアップテンポで演奏されたナイーマを私は知りません。ほかにも、高速、というか、軽快な曲が多くなかなかの仕上がりと見ました。
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2016年08月27日 (土) 21:00:00

石川投手の150勝に花を添えてヤクルトに連敗!

  HE
ヤクルト200003000 551
阪  神001000010 261


昨日今日と満塁ホームランやスリーランが重くのしかかり、石川投手の150勝に花を添えてヤクルトに連敗でした。打線が湿りがちで、ヤクルトを上回る6安打なんですが、ソロとスリーランの違いかもしれません。最終回の粘りが明日につながるか、どうか。

明日こそは、
がんばれタイガース!
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2016年08月27日 (土) 13:49:00

今週の読書はややペースダウンしつつそれでも計7冊プラスアルファ!

先週はとうとう9冊を読み飛ばしてしまい、少し反省していますが、今週も図書館の予約の巡りのよさか、悪さか、8冊借りてしまいました。以下の通りです。

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まず、トム・バージェス『喰い尽くされるアフリカ』(集英社) です。英語の原題は The Looting Machine であり、2015年の出版です。著者は日経新聞に買収された英国フィナンシャル・タイムズのアフリカ特派員をしているジャーナリストです。上の表紙を見ても中身は歴然というべきなんでしょうが、100年以上も前のいわゆる帝国主義の時代においては、英国のインド支配が典型で、植民地から原材料を安く買いたたいて、工業国である先進国が製品化して、植民地はその製品市場として二重に収奪される、という構図がありました。そして、本書ではアフリカがまだその帝国主義時代の植民地支配の名残りを引きずっており、加えて、中国がかつての先進国に代わってアフリカの資源を収奪している姿を、豊富な取材や資料のチェックを通じて明らかにしようと試みています。そして、旧宗主国に代わって、現在では民族を代表する独裁者が君臨し、文明国家とも、ましてや、法治国家とも思えないような極めてブルータルな方法で石油や鉱物資源をはじめとする国家の富を私物化している姿が描き出されています。そして、そういった資源開発のためにインフラ整備などで、倫理も人権もイデオロギーもお構いなしに腐敗した独裁元首に手を貸す中国のあり方に疑問を呈しています。どうしても、ムガベに支配されるジンバブエはこの種の腐敗した独裁国家で上位にヒットしますから、ターゲットとして本書にも入っていますが、主として、アンゴラとナイジェリアを題材に議論が進められています。開発経済を専門分野のひとつとするエコノミストとして、私は極めて強い怒りを覚えるんですが、同時に、ここまで腐敗が進んだ独裁国家には開発経済学も手の施しようがないような気がします。本書でも、ジャーナリストらしく、取材で明らかになった事実を次々と羅列するものの、何をどうすれば解決に至るのか、アフリカが民主的な経済開発を進めることが出来るのか、処方箋は明らかにされておらず、ジャーナリストも、エコノミストも、こういった強烈な事例にはお手上げなのかもしれません。

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次に、清水勝彦『あなたの会社が理不尽な理由』(日経BP社) です。著者は経営コンサルタント出身で、現在は慶応ビジネス・スクールのM&Aなどを専門とする研究者であり、本書は日経ビジネスオンラインで提供されていた記事を基に出版されています。中身は経営の視点から、8章から成る第1部で書籍を、12章から成る第2部で論文を取り上げ、12冊の本と16編の論文の解説から構成されています。ということで、確証はかなり独立していて相互に関係が内向性となっていますが、私はどちらかというと第2部の論文篇の方が面白かったような気がします。というのも、第1部の書籍編では必ずしも学術的でない本も数多く取り上げられており、それを経営学的にどう読むか、という視点で解説されていて、第2部の学術論文の解説よりも、作者がややムリをしているように感じたからです。特に、第2部の最初の3章は秀逸で、第2部第1章は本書のタイトルそのままであり、第2章では正しいかどうかではなく、興味を持てるかどうかの重要性について、第3章の戦略についてもなかなかのモノでした。経済学も帝国主義的に各方面に進出して、決定の方法や選択理論などで幅広い活用を目指していますが、実学である経営学も同じことであり、会社経営だけでなく幅広い組織運営に適用される可能性があります。特に、私はスポーツ、中でも野球の監督と選手の関係や試合運びに対して、会社の経営者と社員、あるいは、企業経営と類似した観点を持ち込んで読んだりしましたので、本書も大いに楽しめました。エコノミストであって経営学については専門外の私でも聞いたことのある著名論文もたくさん取り上げられています。

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次に、東山彰良『罪の終わり』(新潮社) です。第11回中央公論文芸賞受賞作品であり、売れっ子作家の話題の小説です。私はこの作者の作品は、不勉強にして、直木賞受賞の『流』と『ブラック・ライダー』しか読んでおらず、しかもこの順番で読んだんですが、この『罪の終わり』は『ブラック・ライダー』の前日譚、ただし、100年ほどさかのぼる時代を舞台にした小説です。すなわち、2173年6月16日のいわゆる6.16のナイチンゲール小惑星の地球への衝突の少し前の次点であるナサニエル・ヘイレンが生まれる少し前から彼の生い立ち、そして、白聖書教会に抹殺されるまでを追っています。語り手はヘイレンを処置したネイサン・バラードです。と、ここまで書いただけで理解できるのは相当な東山ファンだという気もします。ナサニエル・ヘイデンの生涯を描き出した伝記、もちろん、黙示録的なSF超大作です。小惑星の地球衝突による近代的な生活や秩序や文明や崩壊という観点からは、核戦争と原因が異なるものの大友克洋の『AKIRA』と同じラインですし、人肉食という観点からは貴志祐介の『クリムゾンの迷宮』と通じる点があり、VB手術による身体能力の飛躍的な向上、極めて濃厚な宗教的色彩、などなど、とても大がかりな舞台装置を前にした壮大な小説です。ストーリーは壮大ですし、加えて、主人公のナサニエル・ヘイレン、語り手のネイサン・バラードは言うに及ばず、男性と女性の二重人格を併せ持つ怪人ダニー・レヴンワースをはじめ、右前足を欠いた三本肢犬のカールハインツまで、強烈な個性というかキャラが明確な登場人物で固めています。私はこの作品が出版される前に『ブラック・ライダー』を読んで感激し、『流』よりも高く評価したんですが、この作品が出版された今となっては、この『罪の終わり』と『ブラック・ライダー』をどの順で読むかに迷うかもしれません。出版順、というものアリでしょうし、作品の舞台の時代順、というのも、私はすでに不可能ですが、興味深そうな気もします。ただ1点だけ、『ブラック・ライダー』で大きくクローズ・アップされた存在で、「牛腹」の青年ジョアン・プスカドールがいましたが、このヒトとウシの遺伝子をかけ合わせた食用動物が、『罪の終わり』では最後の最後にお印ばかりに触れられただけというのは、私個人としては少し物足りないような気がしています。どうでもいいことながら、これくらいのスケールの小説であれば、舞台は日本ではなくて米国なんでしょうね、とついつい納得してしまいました。

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次に、近藤史恵『スーツケースの半分は』(祥伝社) です。私はこの作者の作品では、白石誓を主人公とする自転車レースの「サクリファイス」のシリーズが好きなんですが、『タルト・タタンの夢』で始まるビストロ・パ・マルのシリーズ、女性清掃作業員・キリコのシリーズなども愛読しており、ミステリではない本書のような作品はそれはそれで新鮮な気もします。ということで、青いスーツケースにまつわる連作短編9篇を収録しています。最初の4話は大学の同級生であるアラサーの女性4人を順繰りに主人公とし、フリマで青いスーツケースを買った女性がニューヨークに行き、彼女からスーツケースを借りた友人が香港、アブダビ、パリに旅行し、当然ながら、青いスーツケースが旅行のお供をします。そして、パリの旅先に留学生で滞在している女性を主人公にした第5話、スーツケースをフリマに出した母と子の家庭を舞台にした第6話、その家庭の子供が大学からドイツのシュトゥットガルトに交換留学に出る第7話、最初の大学時代の友人が南紀白浜に旅行に出る第8話、スーツケースの最初の持ち主の女性とその世話係を主人公にした第9話、の構成となります。基本的にいい人ばかりで、第3話アブダビ編で女性を置き去りにする男性とか、最終話でスーツケースの持ち主の恒例女性宅に盗みに入ろうとする男性とか、もちろん、けしからん人物が登場しないわけはないんですが、善意の人に囲まれたほのぼのとした心温まるストーリーが大きな部分を占めます。もちろん、スーツケースを持っての旅もテーマのひとつでしょうから、異国情緒をはじめとした知らない土地の紀行文もひとつの魅力かもしれません。本書の表紙の青いスーツケースがとても愛らしく描かれているんですが、まったくどうでもいいことながら、TSAロックは装着していない印象で、これではニューヨークには旅行できそうもない、と心配してしまいました。同じ作者のサクリファイス・シリーズ最新刊『スティグマータ』も図書館には予約を入れてあり、楽しみに待っています。

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次に、西垣通『ビッグデータと人工知能』(中公新書) です。著者は東大名誉教授であり、工学系の研究者から情報学などの分野も視野に修めた研究にも手を伸ばしているようです。本書では、カーツワイルの予言、すなわち、2045年に技術的特異点シンギュラリティが来るとか、このブログでも今年2016年1月7日付けの記事で取り上げた野村総研とオックスフォード大学の共同研究で多くの職が人工知能(AI)に奪われる、などの技術に関する将来予想について批判的に論じています。第1章と第2章のビッグデータやそれを扱うAIの進歩などの現状の紹介については、それなりに読ませる部分もあるんですが、第3章から方向性がおかしくなり始め、コミュニケーション論から、p.126で人間のコミュニケーションを指摘で柔軟な「共感作用」、人工知能の擬似コミュニケーションを司令的で定型的な「伝達作用」とするあたりまではともかく、日本と欧米でロボットの受容性に差がある点をユダヤ教-キリスト教的な一神教の宗教的な要素で論じたり、フランケンシュタインのような神の創りたもうたものではない生命を持ち出したりするあたりでも、おおよそビッグデータやAIとは関係のない観念論的な哲学に逃げ込んでいく姿勢が疑問です。加えて、日本では理系のIT専門家が技術屋として、文系の下請けに回って社会的地位が低い、などのp.165の分析などは、何を意図しているのか、私にはサッパリ判りません。そして、最終章では著者の従来からの主張である集団知に強引に結論を持って行き、ビッグデータと人工知能と集合知は三位一体(p.171)都の主張に落ち着き、さらに暗黙知にまで敷衍されます。まあ、前半1-2章だけをしっかり読むのも一案ですし、後半も眉に唾しつつ読み進むのも一案かもしれません。

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次に、岡本真一郎『悪意の心理学』(中公新書) です。著者はい社ではなく、人文科学系の心理学の研究者です。3年ほど前に同じ中公新書で『言語の社会心理学』と題する本を出版しています。ということで、本書はタイトル通りの中身を期待した私には少し肩透かしを食ったような気になりましたが、コミュニケーションの上で悪意の伝わり方を論じており、意識や意思として悪意がどのように生じるかを論じているわけではありません。ですから、嘘やヘイト・スピーチなどの方に関心がある向きにはいいような気がします。ただ、単純な嘘ではなく、いわゆるハッタリとか方便まで話題が広がっているわけではありません。ですから、悪意の伝わり方に着目し、いじめや差別、クレーマーやセクハラ、政治家の問題発言などにつながります。ただし、本書でもp.264などで認めているように、悪意がある発言と悪意がない発言をそれほど簡単に峻別できるわけではなく、ある種のコメディアンのギャグや最近では米国大統領選挙での特定の候補者の発言などを聞いている限り、ホントに真面目に考えて発言しているのか、単なるギャグで少しだけ不穏当な要素を加えているのか、私には理解できない場合もあります。また、本書ではp.113から京都人の「いけずな発言」というパートがありますが、その背後には明確な何らかの意図が隠されているのはいうまでもありません。そういったいわば「高等な悪意」のようなものをいかに真意を包み隠して発言すればいいのか、という思考様式や行動様式について、もう少し掘り下げた心理学的な分析が欲しかったような気がします。底流に悪意がありながら発言だけは身ぎれいにしておけばいい、と考えるのか、「臭いものにふた」ではなく、基から悪意を絶つ必要があるのか、本書は前者の立場で書かれていると解釈する読者もいそうな気がする一方で、ホントに社会的に意味あるのは後者ではないか、という気もしないでもありません。

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次に、ミステリー文学資料館[編]『電話ミステリー倶楽部』(光文社文庫) です。ありがちな電話に関するミステリを集めたアンソロジーです。トリックに電話が使われているというだけでなく、幅広く電話に関するミステリを集めています。しかも、最近のミステリ作品だけでなく、黒電話でダイヤルをジーコロと回していた時代から、プッシュホンになって短縮ダイヤルの設定が可能になった電話、さらに、私も初めて接した時には「画期的」と感激した留守電、もちろん、最後にはケータイ電話まで、長らくの時代を横断しての電話ミステリの集大成かもしれません。ただい、エラリー・クイーンの作品にあるような電話交換手を介しての通話は、さすがに出て来ません。冒頭には、江戸川乱歩と電話機のモノクロ写真も収録しています。題材としても、古典的ともいえる固定電話にかかってきた電話を受けるアリバイから、最近の世相を反映した携帯電話を使った振り込め詐欺にまつわる犯罪まで、これまた時代を横断して幅広く収録されています。また、収録されている短編作品は、鮎川哲也、泡坂妻夫、島田荘司、岡嶋二人、山村美紗などの定番というか、我が国の戦後ミステリを代表する作家たちです。400ページ余りとややボリュームがありますから、通勤電車での無聊を慰めるお相手にもピッタリかもしれません。もちろん、全部が全部そうではありませんが、本格に近いミステリも少なくなく、謎解きとしても十分に読み応えがあります。

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最後に、日本推理作家協会[編]『Question 謎解きの最高峰』(講談社文庫) です。短編ミステリ7篇を集めたアンソロジーです。しかしながら、何と、たった1編「現場の見取り図 大癋見警部の事件簿」を除いて、すべて既読でした。記憶力の悪さを反映して、結末までは覚えがなくて、それなりに楽しめたんですが、いい小説はアチコチに収録されているんだということを改めて実感しました。ちなみに、私が何度も読むはめになったタンペンミステリは何といっても鮎川哲也の「達也が嗤う」のような気がします。ということで、他に7冊もあるんですから、本書に関する読書感想文はパスします。
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2016年08月26日 (金) 22:15:00

ヤクルトに打ち負けて連勝ストップ!

  HE
ヤクルト004100000 5110
阪  神000030000 370


久し振りに甲子園に戻ったホームゲームでしたが、打ち負けてヤクルトに惜敗でした。試合を作ってきた岩崎投手が序盤に捕まり、特に、満塁ホームランが効果的でした。横浜球場で打ちまくった打線が、いつもながら、決定打が出ず、少し湿り気味かもしれません。それにしても、10時を過ぎる長時間の試合でした。

明日は、
がんばれタイガース!
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2016年08月26日 (金) 20:14:00

下落幅が拡大した消費者物価(CPI)から何を読み取るべきか?

本日、総務省統計局から7月の消費者物価指数(CPI)が公表されています。生鮮食品を除く総合で定義されるコアCPIの前年同月比は▲0.5%の下落を記録しました。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

7月の消費者物価指数、0.5%下落 下落幅3年4カ月ぶり大きさ
総務省が26日発表した7月の消費者物価指数(CPI、2015年=100)は、値動きの大きな生鮮食品を除く総合が99.6と前年同月に比べて0.5%下落した。5カ月連続で前年実績を下回り、下落幅は2013年3月(0.5%下落)以来、3年4カ月ぶりの大きさ。QUICKが事前にまとめた市場予想の中央値は0.4%下落だった。原油価格の低迷を背景に電気代やガソリン代などが下落。新製品の端境期にあるスマートフォンの価格も落ち込んだ。
315の品目が上昇し、157が下落。横ばいは51品で、上昇品目の割合は60.2%だった。
生鮮食品を含む総合は99.6と前年同月比0.4%下落した。食料・エネルギーを除く「コアコア」の指数は100.3と0.3%上昇した。
東京都区部の8月のCPI(中旬速報値、15年=100)は、生鮮食品を除く総合が99.7と0.4%下落した。電気代やガソリン代の下落が影響した。
総務省は5年ごとにCPIの基準改定を実施している。今回の発表から、これまでの「2010年基準」から「2015年基準」に切り替わった。


いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。続いて、いつもの消費者物価上昇率のグラフは下の通りです。折れ線グラフが凡例の色分けに従って生鮮食品を除く全国のコアCPI上昇率と食料とエネルギーを除く全国コアコアCPIのそれぞれの上昇率を示しており、積上げ棒グラフは全国のコアCPI上昇率に対する寄与度となっています。エベルギーと食料とサービスとコア財の4分割です。なお、いつものお断りですが、いずれも総務省統計局の発表する丸めた小数点以下1位の指数を基に私の方で算出しています。丸めない指数で計算している統計局公表の上昇率や寄与度とはビミョーに異なっている可能性があります。この丸めた指数の公表方法については、2010年基準から2015年基準に変更されても、総務省統計局発表の「利用上の注意」を見る限り、同じ方式で踏襲されているようです。

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先月6月のコアCPI上昇率が▲0.5%でしたから、またまたマイナス幅拡大した、と受け止められそうですが、本日の公表からCPIの基準年が2010年から2015年に改定されたため、ラスパイレス指数の上方バイアスが緩和されたことから、CPI上昇率はヘッドラインもコアもホンの少しだけ下振れています。もっとも、2015年の新基準でもコアCPI上昇率は6月▲0.4%から7月▲0.5%に下落幅が拡大しています。▲0.5%の下落に対する寄与は、上のグラフの4分類に従えば、エネルギーが大雑把に▲1%あり、これ以外はすべてプラスの寄与であり、食料が+0.3%、サービスが+0.2%で、コア財はほぼゼロです。5月にほぼ+0.2%の寄与があったコア財なんですが、6月には寄与を半減させて+0.1%、そして、とうとう、7月の寄与はほぼゼロとなりました。これを反映して、食料とエネルギーを除くコアコアCPI上昇率も、5月+0.6%、6月+0.5%が7月には+0.3%まで上昇幅を縮小させています。コアコアCPI喉とでは、食料価格が引き続き上昇を続けているものの、エネルギー価格下落は石油価格レベルではすでに底を打っているものの、いちぶにまだ波及過程を終えていない可能性もありますし、何といっても、物価押し下げの大きな要因は円高です。為替水準については私はまったく予想もつきませんが、来年早々にはプラスに転じると考えていたコアCPI上昇率についても、為替次第ではさらに長くマイナスが続く可能性もあります。

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最後に、上のグラフは新旧両基準、すなわち、2010年基準と2015年基準でのコアCPI上昇率の推移をプロットしています。赤が2015年の新基準ですが、ほぼ2010年基準と重なっており、ラスパイレス指数の特徴である基準改定に伴う下振れは大きくないと考えられます。控えめにいっても、2006年夏の基準改定の際の「CPIショック」のような差はないものと考えるべきです。
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2016年08月25日 (木) 22:06:00

上昇幅が拡大した企業向けサービス物価をどう見るか?

本日、日銀から7月の企業向けサービス価格指数(SPPI)が公表されています。ヘッドラインのい前年同月比上昇率は+0.4%と6月の+0.2%から上昇幅がわずかに拡大しています。なお、国際委運輸を除くコアSPPIの前年同月比上昇率も6月からやや拡大しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

7月の企業向けサービス価格、0.4%上昇 広告が好調
日銀が25日発表した7月の企業向けサービス価格指数(2010年=100)は103.4と、前年同月比0.4%上昇した。伸び率は6月に比べ0.2ポイント拡大し、15年8月の0.6%以来の水準となった。内訳で見ると、テレビ広告は化粧品、清涼飲料、電気機器、軽自動車などの単価が上昇。大型スポーツ特別番組や新聞広告、インターネット広告への出稿も好調だった。
ソフトウエア開発は前年同期に金融関連の値上げがあった反動で下落したが「(あらゆる機器がネットにつながる) IoT 関連の受注環境は好調」(調査統計局)という。
宿泊サービスも下落した。「夏休みの値上げシーズンだが、首都圏のインバウンド需要がやや弱かった」(同)と説明。道路貨物輸送では前年に人件費の上昇した影響が一巡した。
全147品目のうち、上昇品目は57、下落品目は53で、上昇品目と下落品目の差は4で、3カ月ぶりにプラスに転じた。
企業向けサービス価格指数は運輸や通信、広告など企業間で取引されるサービスの価格水準を示す。


いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、SPPI上昇率のグラフは以下の通りです。サービス物価(SPPI)と国際運輸を除くコアSPPIの上昇率とともに、企業物価(PPI)上昇率もプロットしてあります。SPPIとPPIの上昇率の目盛りが左右に分かれていますので注意が必要です。なお、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

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繰り返しになりますが、企業向けサービス物価(SPPI)のヘッドラインの前年同月比上昇率が+0.4%、さらに、国際運輸を除くコアSPPI上昇率が+0.6%と、いずれも先月の統計から+0.2%ポイント上昇幅が拡大しています。引用した記事にもある通り、広告の寄与が大きくなっています。すなわち、前年同月比で見て、大類別の広告の上昇率は6月の+0.9%から7月は+3.2%に大きく上昇幅が拡大し、前月比でも+1.9%の上昇を示しています。引用した記事にはありませんが、私がエコノミスト仲間から漏れ聞くところによりますと、リオデジャネイロ・オリンピックの影響が大きいらしいです。そもそも、開会式が8月ですし、日本人選手団のメダル・ラッシュで湧いたのはオリンピック中盤以降だという気がしないでもないんですが、7月の段階から広告の単価が上がっていたことは理解できるところです。また、引用した記事にもある通り、大類別の情報通信の中で、インターネット付随サービスも6月の上昇率+2.9%に続いて7月も+5.4%と順調な上昇を示しています。IoT関連の需要が堅調な上に人手不足の影響も加わっているようです。いずれにせよ、基本的には、人手不足による人件費の影響がまだ続いている一方で、業界や地域によってはこれらが一巡した場合も見られます。また、インバウンド関連の需要も一服感があり、宿泊サービスなどへの影響は否定できません。従って、ひょっとしたら、リオデジャネイロ・オリンピックが開催されていた8月までは広告の単価が強含みのままで推移する可能性が高いんですが、オリンピックがいつまでも続くわけではありません。他方で、円高に伴う企業収益の低下は需給緩和を通じて全般的な企業間物価水準を引き下げる可能性が高いと考えるべきです。ですから、7月の上昇幅拡大は長続きするかどうか、私はやや疑問に感じています。

最後に、明日、総務省統計局から消費者物価指数(CPI)が公表されます。明日の公表からCPIの基準年が2015年に基準改定されます。多くのエコノミストは基準改定による物価上昇率の下振れ、かつて2006年の際に「CPIショック」と呼ばれたような想定外の下振れはないものと考えていますが、一応、私が来た範囲で、いくつかのシンクタンクのリポートへのリンクを以下に示しておきます。
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2016年08月24日 (水) 22:52:00

ピュー・リサーチによる米国大統領選挙の世論調査結果やいかに?

私がよく参照している米国の世論調査機関ピュー・リサーチ・センターから先週8月18日付けで米国大統領選挙に関して Clinton, Trump Supporters Have Starkly Different Views of a Changing Nation と題する世論調査結果が明らかにされています。米国の来し方や行く末に関して、トランプ候補とクリントン候補のそれぞれの支持者の見方が大きく分かれているとの結果が示されています。ピュー・リサーチ・センターのサイトのサマリーを中心に図表を引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。

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まず、ピュー・リサーチ・センターのサイトから、クリントン候補とトランプ候補の支持者の年齢別などの特徴を明らかにした Demographic divides in candidate support のグラフを引用すると上の通りです。なお、グラフにはリバタリアン党のジョンソン元ニューメキシコ州知事と緑の党のステイン氏も含まれていますが、クリントン・トランプ両候補に絞っておきたいと思います。悪しからず。ということで、白人はトランプ候補支持者に多く、黒人はクリントン候補支持者に多くなっていて、ヒスパニックはどちらかといえばクリントン候補支持者、ということになりそうです。年齢別では極めて大雑把ながら、若い世代はクリントン候補支持、高齢層になるに従ってトランプ候補支持が、それぞれ増える、といったところですが、学歴別には明らかに高学歴ほどクリントン候補支持が多いのが見て取れます。

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続いて、ピュー・リサーチ・センターのサイトから、現在まで米国がよい方向/悪い方向に変化して来たか、あるいは、次の米国人世代がよい方向/悪い方向に進むか、に関して両候補の支持者に問うた結果 Voters diverge on how U.S. has changed and where it's headed のグラフを引用すると上の通りです。両候補の支持者の間で大きな隔たりが見られます。クリントン候補支持者はおおむね米国は今までいい方向に進んで来たし、これからもいい方向に進む、という楽観派が多いのに対して、トランプ候補の支持者はいずれも悪い方向と回答する悲観派の割合が高そうに見受けられます。ただし、有権者全体については、来し方・行く末の両方について「悪い方向」の方の割合が高くなっているのは気にかかるところです。

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続いて、ピュー・リサーチ・センターのサイトから、特に大きな諸問題に関して両候補支持者の間でのかい離 Perceptions of 'very big' problems vary widely by candidate support のグラフを引用すると上の通りです。25%ポイント超の開きがある問題としては、移民問題、テロ対策がトランプ候補支持者の間で重視されており、貧富の格差是正と環境問題についてはクリントン候補支持者の方が大きな問題と捉えている、との結果が示されています。

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最後に、ピュー・リサーチ・センターのサイトから、我が国でも注目されているところで、自由貿易協定やTPPに関する見方について "Voters split on impact of free trade agreements and the TPP on the U.S. のグラフを引用すると上の通りです。あくまで一般論かもしれませんが、有権者すべてについては自由貿易協定やTPPに対する見方は拮抗している一方で、クリントン候補支持者の間では自由貿易が肯定的に受け止められており、逆に、トランプ候補支持者は否定的に見ている、ということなのかもしれません。

一応、このブログのメイン・カテゴリーである経済評論のブログに分類しておきます。
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2016年08月23日 (火) 23:11:00

WIPO Global Innovation Index 2016 の日本16位のランクをどう評価すべきか?

先週8月15日付けで、世界知的所有権機関 World Intellectual Property Organization = WIPO から Global Innovation Index 2016 が公表されています。もちろん、pdfの全文リポートもアップされています。
スイスは昨年に続いてトップとなり、トップスリーはほかにスェーデンと英国です。我が国は昨年の19位から3つランクを上げて16位に入っていますが、アジアではシンガポール6位、韓国11位、香港14位の後塵を拝しています。なお、中国は昨年の29位からランクを上げて25位に浮上しています。国際機関のリポートを取り上げるのは、このブログのひとつの特徴なんですが、450ページに達するボリューム感のある英文リポートで、経済学部出身の私の専門外ですので、WIPOサイトにあるインフォグラフィックスのひとつを引用しておくにとどめたいと思います。悪しからず。

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2016年08月22日 (月) 19:21:00

ウェザー・ニューズ「傘調査2016」の結果やいかに?

今日の東京は台風9号ミンドゥル Mindulle の直撃に遭遇し、特に午後からの暴風雨では傘の手放せない1日でした。ということで、先週8月16日付けで、ウェザー・ニューズから「傘調査2016」の結果が明らかにされています。2万人を超える大規模調査です。図表を引用しつつ簡単に取り上げておきたいと思います。

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まず、ウェザー・ニューズのサイトから、傘の所有本数の都道府県別ランキングほかは上のテーブルの通りです。東京都を筆頭に首都圏と関西でも京阪神圏が所有本数の多い上位を占めています。最も少なかったのが沖縄です。考えられる理由として、短時間強雨や強風の多い沖縄ではすぐに雨が止む、傘をさしても濡れる、雨に濡れてもすぐ乾くなど、そもそも雨に濡れることをあまり気にしない県民性で、傘の利用頻度が低いのではないか、とリポートされています。全国47都道府県の平均は3本でした。また、傘を購入する季節は、当然ながら、梅雨に集中しています。

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次に、ウェザー・ニューズのサイトから、ビニール傘に関するテーブルは上の通りです。ビニール傘の所有本数がもっとも多かったのが東京、次いで大阪でした。ビニール傘の割合が高い都道府県は大阪です。全国平均するとビニール傘の割合は53%となっています。逆に、最も少なかったのが、鹿児島と宮崎で、加えて、九州では7県中4県が41位以下に入り、ビニール傘所有率が少ないようです。また、全国47都道府県の平均は1.6本でした。

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最後に、ウェザー・ニューズのサイトから、傘の購入時のポイントに関するグラフは上の通りです。性別でかなり分かれており、男性は「丈夫さ」、女性は「デザイン」を重視している割合が高くなっています。また、年代別の特徴としては、年齢が高くなるほど「軽さ」を重視しているのが判ります。最後の最後に、グラフなどは引用しませんが、傘が壊れた最大の理由は「強風」が55%を占め、傘に欲しい機能や性能は「壊れないこと」が65%に上っています。今日のような台風の日にはよく理解できるところです。

台風はようやく関東をほぼ通過し、私が役所を出た際にはまだかなり強い風雨だったんですが、我が家の最寄りの地下鉄を降りた際には雨はかなり小止みになっていました。ただ、山手線は私は使わないものの、山手線のターミナル駅からの私鉄が止まっていて、少し遠い地下鉄で帰宅しました。まあ、テレビでニュースを見る限り、ダメージは小さい方だったのかもしれません。
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