2017年07月21日 (金) 22:56:00

NTTデータ経営研究所「AI/ロボットによる"業務代替"に対する意識調査」の結果やいかに?

昨日、7月20日にNTTデータ経営研究所から「AI/ロボットによる"業務代替"に対する意識調査」の結果が明らかにされています。2045年ともされるシンギュラリティに向かって、とても興味あるテーマです。オックスフォード大学や野村総研でもいくつか研究成果が明らかにされていて、このブログでも取り上げたことを記憶しています。まず、NTTデータ経営研究所のサイトから【調査結果 概要】を6点引用すると以下の通りです。

【調査結果 概要】
  • 「仕事はまるごと消えない。テクノロジー代替は3割程度で、7割の仕事が"手元に残る"」、「将来的に自分の仕事を代替するのは、テクノロジーよりもむしろ"自分以外の人間"」と考える傾向
  • 「コミュニケーションや創意工夫が必要な仕事は、引き続き人間が行うだろう」、一方で、「手順とルールが決められた業務は自動化されるだろう」と考える傾向
  • テクノロジーによる業務代替。過半数が"ポジティブ"
  • 「業務へのシステム、AI、ロボット等による人間の仕事の代替について、どのように感じますか」
    →「非常に楽しみであり効果に期待している」「期待をもっている」などのポジティブな回答が59%
  • AI・ロボット化に対して具体的な準備を行っているのは9%
  • さらにその中から、「環境変化に強い、上位7.7%の人物像」が判明。このグループは異動や転職等の環境変化にも適応する傾向、また、所属する職場での貢献実感が高く自己肯定感が強い


もう少しコンパクトに取りまとめて欲しい気もしますが、まあ、判りやすくはあります。上に引用した通り、結果はかなり楽観的で、ポジティブなようです。ということで、とても興味深いテーマですから、グラフをいくつか引用しつつ論点を絞って簡単に取り上げておきたいと思います。

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まず、リポートから 図表2-2. 自業務の、テクノロジー代替余地に関する認識 を引用すると上の通りです。最初に引用した【調査結果 概要】にもあった通り、「仕事はまるごと消えない。テクノロジー代替は3割程度で、7割の仕事が"手元に残る"」ということなんだろうと思います。このブログの2016年1月7日付けで取り上げたところですが、野村総研がオックスフォード大学グループの手法により日本で試算したところ、日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能、との結果を得ていますので、この50%近い数字に比較すれば、ポジティブというか、根拠なく楽観的な気もします。また、図表の引用はしませんが、もう少し具体的な業務内容に関してテクノロジーでの代替可能性を考えると、第1に、手順とルールが決められた業務は自動化されるだろう、第2に、人とのコミュニケーションが発生する業務は、引き続き人が行うだろう、第3に、創造的な仕事も、引き続き人が行うだろう、といった調査結果が示されています。

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次に、リポートから AI/ロボット等の自動化テクノロジーに関する感情 に関して、いくつかの図表をまとめて引用すると上の通りです。全体の結果として、ポジティブな「期待派」とネガティブな「抵抗派」の円グラフとともに、棒グラフで性別・年収別・年齢別の期待派と抵抗派の内訳を示しています。全体では期待派の方が多いところ、性別では男性が期待派が多いにもかかわらず、女性では抵抗派の方が多くなっています。年収別では高所得の方が期待派が多い一方で、低所得では抵抗派が目立ちます。ただし、年齢別には大きな差は見られません。なお、グラフは引用していませんが、正社員では期待派が多い一方で、派遣社員・契約社員では抵抗派の方が多くなっていたりします。
最後に、グラフは引用しませんが、この調査結果でもっとも楽観的と考えられるのは、AI/ロボット等のテクノロジーによる自動化により、削減された労働時間をいかに有効に活用するかについての回答で、「プライベートを充実させる」や「早く帰宅する」という趣旨の回答を答えた人は全体の74.2%に上ります。さらに、AI/ロボット等のテクノロジーによる自動化に対する対策については、9%のみが対応している一方で、91%は対策は取っていません。まあ、そうなんでしょうね。

本日、内閣府から「財政経済白書」が公表されています。かつては、このブログでもがんばって当日中に取り上げたこともあるんですが、最近時点では取り逃している場合が多くなっています。新聞やテレビなどの大手メディアでも注目している人気の白書ですから、このブログでは今年も遠慮しておきたいと思います。
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2017年07月20日 (木) 23:53:00

2か月振りに黒字を記録した貿易統計における輸出の先行きやいかに?

本日、財務省から6月の貿易統計が公表されています。季節調整していない原系列の統計で見て、輸出額は前年同月比+14.9%増の5兆8514億円、輸入額は+17.8%増の6兆547億円、差引き貿易収支は▲2034億円の赤字を計上しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

6月の貿易収支、2カ月ぶり黒字 4399億円 1~6月は3期連続黒字
財務省が20日発表した6月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4399億円の黒字だった。貿易黒字となるのは2カ月ぶり。QUICKがまとめた市場予想の中央値は4880億円の黒字だった。半導体製造装置や自動車などの輸出が好調に推移したが、石炭などをはじめとした輸入額の伸びが上回り前年同月の黒字幅(6864億円)は下回った。
輸出額は前年同月比9.7%増の6兆6075億円と7カ月連続で増加した。6月の為替レート(税関長公示レートの平均値)が1ドル=110.91円と前年同月に比べ円安だったことに加え、数量ベースでも堅調に推移した。
韓国向けのIC製造装置が好調だったほか、米国向けの自動車や台湾向けの鉄鋼板製品の伸びなども目立った。地域別では対米国が7.1%増、対欧州連合(EU)が9.6%増、対アジアが13.6%増といずれも増加した。
輸入額は15.5%増の6兆1676億円となった。資源価格が前年同月から上昇しているのに伴い、石炭や液化天然ガス(LNG)、原粗油の輸入額が増加した。石炭は主要な輸入先であるオーストラリアをサイクロンが襲った影響などで価格が高くなっているうえ、数量ベースでも19.8%増加した。
併せて発表した2017年1~6月の貿易収支は1兆444億円の黒字だった。半期ベースで3期連続の黒字となったが、資源関連の輸入額の増加によって前年同期と比べ黒字幅は4割縮小した。輸出額は前年同期比9.5%増の37兆7872億円、輸入額は12.2%増の36兆7428億円となった。輸出について、財務省は昨年発生した熊本地震からの反動増も「少なからず出ているのではないか」とみている。


いつもの通り、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、貿易統計のグラフは以下の通りです。上下のパネルとも月次の輸出入を折れ線グラフで、その差額である貿易収支を棒グラフで、それぞれプロットしていますが、上のパネルは季節調整していない原系列の統計であり、下は季節調整済みの系列です。輸出入の色分けは凡例の通りです。

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まず、貿易収支については、季節調整していない原系列の統計では、4月黒字、5月赤字、6月黒字となった一方で、季節調整済みの系列では4~6月の3か月とも黒字ながらも、一貫して黒字幅は縮小を続けました。ひとつには国際商品市況における石油などの資源価格の動向に起因する輸入額の増加が要因なんですが、少なくとも、我が国の輸入価格指数に見る原油価格については、昨年2016年1~3月期にほぼ底を打って上昇に転じた後、今年2017年1~3月期に上昇局面を終えて、その後は小幅な動きになっています。大雑把に直近時点で高止まりしているカンジですが、ここ2~3か月はそれなりに安定して推移していると評価できます。それにしても、輸入物価が上昇しているんですから、我が国から見て交易条件が悪化しているわけです。また、引用した記事にもある通り、昨年4月の熊本地震からの反動による輸入増も一定のボリュームがあったようです。先月と同じように、鉱物性燃料の6月の輸入額について前年同月比を計算すると+31.1%であり、5月の+40%超よりやや伸び率は鈍化したものの、このブログでも私が何度か主張した通り、輸入については「要るモノは要る」というのが私の考えであり、特に、そのモノが鉱物性燃料であれば輸入せざるを得ないわけですから、我が国のマクロ経済には何ら問題なはいと考えています。

photo


輸出をいくつかの角度から見たのが上のグラフです。上のパネルは季節調整していない原系列の輸出額の前年同期比伸び率を数量指数と価格指数で寄与度分解しており、まん中のパネルはその輸出数量指数の前年同期比とOECD先行指数の前年同月比を並べてプロットしていて、一番下のパネルはOECD先行指数のうちの中国の国別指数の前年同月比と我が国から中国への輸出の数量指数の前年同月比を並べています。ただし、まん中と一番下のパネルのOECD先行指数はともに1か月のリードを取っており、また、左右のスケールが異なる点は注意が必要です。中国や欧州をはじめとする海外経済の順調な回復・拡大に応じて、我が国の輸出数量も拡大を示しています。上のグラフのうちの一番上のパネルを見ても、最近数か月では輸出額の伸びのうち、青い価格の寄与よりも赤い数量の寄与の方が大きくなっているのが見て取れます。下の2つのパネルからも、先進国や中国のOECD先行指数の上昇に伴った我が国からの輸出の拡大が示されています。

  実質GDP消費者物価指数
(除く生鮮食品)
 
消費税率引き上げの
影響を除くケース
 2017年度+1.5~+1.8
<+1.8>
+0.5~+1.3
<+1.1>
 4月時点の見通し+1.4~+1.6
<+1.6>
+0.6~+1.6
<+1.4>
 2018年度+1.1~+1.5
<+1.4>
+0.8~+1.6
<+1.5>
 4月時点の見通し+1.1~+1.3
<+1.3>
+0.8~+1.9
<+1.7>
 2019年度+0.7~+0.8
<+0.7>
+1.4~+2.5
<+2.3>
+0.9~+2.0
<+1.8>
 4月時点の見通し+0.6~+0.7
<+0.7>
+1.4~+2.5
<+2.4>
+0.9~+2.0
<+1.9>


最後に、貿易統計を離れて、上のテーブルは日銀金融政策決定会合で示された「展望リポート」から政策委員の大勢見通しを引用しています。日銀のインフレ目標である「2%程度に達する時期は、2019年度頃になる可能性が高い」(p.4)と、目標達成時期は後送りされました。
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2017年07月19日 (水) 21:55:00

去年も今年も大事なところで広島に勝てずに優勝は絶望か!

  RHE
広  島000002183 14151
阪  神020000100 372


中盤まで接戦ながら8回のマテオ投手のリリーフで試合が壊れました。去年も今年も大事なところで広島に勝てずに優勝は絶望になった模様です。
帰宅した時点ですでに中盤から終盤の競り合いの見応えある試合でした。先発小野投手もよく投げました。しかし、さすがに酷使に次ぐ酷使の勝ちパターンのリリーフ陣が崩れてしまいます。8回には試合が壊れ、今の阪神打線では追いつけない点差になってしまいました。次々と出るケガ人、7月にして早くも疲れの見える投手陣、相変わらずここぞという場面で打てない打線、キャンプで何をしていたのかが問われます。

消化試合はのんびりと、
がんばれタイガース!
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2017年07月19日 (水) 19:39:00

野村総研による国内100都市を対象とした成長可能性ランキングやいかに?

とても旧聞に属する話題ながら、7月5日に野村総研がランキングによる都市の持つ「成長可能性」の可視化というタイトルでNRIメディアフォーラムを開催したタイミングで、国内100都市を対象に成長可能性をランキングした結果を明らかにしています。野村総研が提唱する産業創発力の観点から現状と将来のポテンシャルを分析した「成長可能性都市ランキング」が明らかにされています。当日の配布資料もpdfでアップされていて、詳細な情報の入手が可能となっています。今夜のところは、地図でプロットされたトップテンのランキングの画像だけ引用しておきます。

photo


上の画像は、総合ランキングでみた成長可能性の高い上位都市を地図に落としています。要するに、現状でのランキングといえます。見れば明らかな通り、東京都区部がトップ、2位が福岡市、3位が京都市となっています。東京都区部は文句なしでしょうが、福岡市は空港・港湾・新幹線へのアクセスや多様性に対する許容度などが評価されています。京都市は文化財やアートとのふれあい、国際的な開放度、都市内の公共交通機関の充実などがアドバンテージとして上げられています。まあ、そうなんでしょうが、よく調べれば、そういった都市はもっとありそうな気もします。名古屋市がトップテンに入っていないのも、少し違和感があります。

photo


次に、上の画像は、ポテンシャルランキングでみた成長可能性の高い上位都市のトップテンです。ここで、東京都区部や大阪市などが軒並み抜けるのに対して、福岡市がトップに躍り出ます。そして、地図を見れば明らかな通り、ポテンシャルでは西高東低の分布となっています。というか、トップテンについては九州に多く集中しており、沖縄も含めれば九州・沖縄でトップテンのうち6都市を占めています。しかしながら、トップの福岡市については、例えば、ビジネス環境が整っているにもかかわらず独自の産業が少ない点を上げて、伸びしろが大きいと判断されたようで、少し疑問に感じないでもありません。まあ、私なんぞが思いつきもしない観点がたくさんあるんだろうという気はします。

最後に、評価視点別ランキングとして、4点目に人材の多様性・充実という観点があるんですが、トップが東京都区部で2位が京都市と、大学ランキングみたいなんですが、九州というか、関西から西の地方は、この項目に弱点があります。ようやく5位に福岡市が入っているだけで、あとは首都圏に名古屋圏に関西圏となっています。地方の活性化のためには進学・教育や仕事の面で人を引きつける必要があると考えられ、こういった弱点を克服しつつ地方再生が進むんだろうと思います。
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2017年07月18日 (火) 21:40:00

首位攻防第2戦は広島にボロ負けして昨夜の勝利が元の木阿弥!

  RHE
広  島051200100 9120
阪  神000000032 571


昨夜は何とか辛くも逃げ切って、優勝のためには3連勝が絶対条件のこの首位攻防戦でしたが、広島にボロ負けして元の木阿弥でした。
7時半過ぎに帰宅した時点ですでに中盤に入っており、先発岩貞投手の姿はマウンドになく、現在の阪神打線ではどうしようもないほどの点差がついていました。収穫はロジャース選手の初安打初タイムリーくらいで、加えて、終盤8~9回の反撃が明日につながることを期待したいと思います。

もう負けられない。
がんばれタイガース!
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2017年07月18日 (火) 19:52:00

東京商工リサーチによる「女性役員比率」調査の結果やいかに?

やや旧聞に属する話題かもしれませんが、先週7月10日付けで東京商工リサーチから2017年3月期決算の上場企業2,430社「女性役員比率」調査の結果が明らかにされています。2017年3月期決算の上場企業2,430社の役員総数は2万8,465人に上るうち、女性役員は957人で全体のわずか3.3%にとどまっています。グラフを引用しつつ、簡単に取り上げておきたいと思います。

photo


まず、上の円グラフは2017年3月期決算の上場企業2,430社すべての女性役員比率です。繰り返しになりますが、上場企業2,430社の女性役員比率は3.3%で極めて低く、しかも、女性役員が1人もいない企業が1,682社(69.2%)と7割近くを占めます、このゼロを含めて、上のグラフに見られる通り、女性役員比率10%未満が2,088社(85.9%)に上っています。他方、わずかに1社ながら、50%以上の企業もあったりします。お化粧品製造のシーボンで、女性比率は60%だそうです。

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次に、やや粗めの業種別の女性役員比率のグラフは上の通りです。もう少し細かい業種で見る女性役員の構成比では、最高が保険業の12.4%で11社の役員総数169人のうち女性役員は21人でした。以下、石油・石炭製品は5.77%で役員総数104人のうち女性役員6人、医薬品は5.74%で役員総数523人、女性役員30人、空運業は5.3%で役員総数56人、女性役員3人、サービス業は5.2%で役員総数2,043人、女性役員108人と続いています。一方、最低は鉄鋼の1.5%で役員総数517人、女性役員8人だそうです。逆に、女性役員がゼロの企業の構成比は、最高がゴム製品で85.7%の12社、次いで、電気機器で82.0%の165社、建設業で81.7%の112社、金属製品で81.5%の53社、鉄鋼で81.4%の35社となっています。石油・石炭製品を別にすれば、極めて大雑把に、いわゆる重厚長大産業で女性役員比率が低く、女性の活躍の場の多い保険業などの非製造業で女性役員比率が高いのかもしれません。

政府見解の受け売りに近いんですが、一般的に、女性が企業の意思決定に関わることで多様な価値観が企業の経営に反映され、多様な価値観を受容する組織ではイノベーションが促進される場合が多いと考えられています。そういった観点から、また、働く女性の処遇からも、女性役員比率の上昇が望まれそうな気がします。
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2017年07月17日 (月) 21:45:00

ウルトラの夏、広島との首位攻防第1戦を競り勝つ!

  RHE
広  島001000000 160
阪  神00020000x 2100


オールスター明けのウルトラの夏、広島との首位攻防第1戦は競り勝って4連勝でした。
序盤は3回の押し出しで先制され、やや重苦しい立ち上がりでしたが、4回ウラに下位打線で逆転し、そのまま、強力リリーフ陣で競り勝ちました。糸井選手の退場は心配ですが、西岡選手の復帰は心強い限りです。

優勝のためには広島戦は3連勝で、
がんばれタイガース!
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2017年07月17日 (月) 17:42:00

マクロミル・ホノテによる「働く大人の夏休み事情」やいかに?

やや旧聞に属する話題かもしれませんが、マクロミル・ホノテから7月4日付けで「働く大人の夏休み事情 (2017年版)」と題してアンケート調査結果が明らかにされています。まず、マクロミル・ホノテのサイトからTOPICSを4点引用すると以下の通りです。

TOPICS
  • 会社員の夏休み、理想は平均9.5日間、現実は平均5.7日間
  • 夏休みの予定、「お出かけ・旅行」が61%で最多、次いで「家でゆっくり過ごす」45%、「帰省」35%
  • お出かけや旅行で重視するポイント、1位「予算」66%、2位「グルメ」52%、3位「のんびりできる」48%。Instagramユーザーは、「良い景色・絶景」もポイントに!
  • 家での過ごし方は、多い順に、「睡眠」63%→「TV」59%→「読書」35%→「ネット」30%


ということで、エコノミストにとっても、それなりに興味ある話題ですので、図表を引用しつつ簡単に見ておきたいと思います。

photo


まず、上のグラフはマクロミル・ホノテのサイトから 夏休み取得予定日数(最大連休)と、理想の夏休み期間 を引用しています。夏休みを取得する予定はないとする回答者が20%に上るものの、理想としては65%が「1週間以上」と回答し、平均は9.5日間であったのに対して、実際にとれる休みの平均は6.2日間だったそうです。理想と現実の間にはこれくらいの差があるのかもしれません。

photo


グラフの引用は省略しますが、その夏休みの予定について、最多は「お出かけ・旅行」で61%。次いで「家でゆっくり過ごす」45%、「帰省」35%ということになっています。我が家の場合、下の倅がもう1年大学受験生をしていますので、上の倅の単独行を別にすれば、受験生を放り出して親が勝手に出かけるのもはばかられ、家にいることになりますので、上のグラフはマクロミル・ホノテのサイトから 夏休みの家での過ごし方 (上位5位) を引用しています。まあ、こんなカンジなんでしょうね。私は自転車で行ける範囲の近場、例えば、プールや図書館などには出かけたいと考えています。

最後に、ディムスドライブでも同じように「夏休みの計画」に関するアンケートが実施され、結果が明らかにされています。ほかにもいっぱいありそうな気がしますが、取りあえず、ご参考まで。
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2017年07月16日 (日) 18:26:00

エコノミスト誌によるビッグマック指数やいかに?

photo


英国エコノミスト誌の最新号において、世界各国の購買力平価を計測するひとつの指標であるビッグマック指数が明らかにされています。今年初めからの変化も含めて、上のグラフの通りです。
スライドが右にあるほど自国通貨が米ドルに比べて高く評価されていて、逆に、左にあるほど低く評価されているわけです。本文から引用すると、日本円については、"The latest version of the index shows, for example, that a Big Mac costs $5.30 in America, but just ¥380 ($3.36) in Japan. The Japanese yen is thus, by our meaty logic, 37% undervalued against the dollar." ということになります。
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2017年07月15日 (土) 11:56:00

今週の読書は小説中心に計5冊にペースダウン!

今週の読書は先週から少しペースダウンして、小説もあって計5冊です。以下の通りです。

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まず、米倉誠一郎『イノベーターたちの日本史』(東洋経済) です。著者は一橋大学などの経営誌の研究者ですが、すでに第一線を退いています。本書では、明治期からの我が国の近代史におけるイノベーターを跡付けています。そして、その上で、日本や日本人がクリエイティブではなく、いわば猿マネで経済発展してきた、とまではいわないまでも、独創的なイノベーションには弱くて、欧米で開発された独創的なイノベーションを日本的システムに適用する場面で強みを発揮する、という見方を否定し、独創的なイノベーターが我が国にもいっぱいいた事実を発掘しています。典型的には、財閥という経済組織をどう考えるか、なんですが、本書の著者はマネージメントに秀でた人材が希少だった点を重視し、そういった人材をいろんな産業分野で活用するという点で財閥はイノベーティブであった、と結論しています。確かにそうだったがもしれません。優れたマネージャーという希少な人材を財閥本社で雇用し、必要な場面に応じて銀行や商社や石炭や繊維やといったコングロマリット内の各産業でその希少な人材の活躍の場を与える、という点では財閥という経済組織も合理的かもしれません。しかし、他方で、当時の日本では優秀なマネージメント能力ある人材もさることながら、やっぱり、資本が不足、というか、希少だったんではないかという気がします。技術を体化させた資本、といってもいいかもしれません。その点は理研コンツェルンの大河内所長の研究室制をGMのスローン社長が始めた事業部制と同じ理念であると指摘し、技術のイノベーターとして取り上げています。まあ、経営のマネージメント能力と、そのマネージメントの対象となる生産現場の技術、この両者がそろって初めて物的な生産能力に体化させることができるわけですから、こういった面で秀でたイノベーターが存在する点は歴史上でも重要な観点ではないかと思います。ただ、そういったマネージメントや技術が世界経済の中において、生物学的なニッチを探す点も重要かと思います。生物学的なニッチは経済学的には比較優位の観点で発見されるわけですので、日本のイノベーターが本書の指摘するように世界的な視野で活躍していた事実は大いに注目すべきであろうと思います。

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次に、鈴木荘一『明治維新の正体』(毎日ワンズ) です。著者はすでに一線をリタイアした民間の歴史研究家です。特に、アカデミックなバックグラウンドがあるわけではありませんから、新たな資料を発掘して歴史の別の面や新たな面にスポットを当てるというよりは、ご自分の独自解釈で歴史を見直す方向のようです。まあ、根拠はそれだけ薄弱かもしれませんが、個人の独創性に応じてかなり大きな解釈の幅ができそうな気がします。それはいい点かもしれません。ということで、著者の問題意識は、現時点における教科書的な明治維新の歴史解釈は、「勝てば官軍」の通り、戊辰戦争で勝った薩長の側の歴史解釈であって、ホントに正しいかどうかは再検討の余地がある、ということのようです。幕府や敗者の側からの見方を提供しようとするものであり、まあ、その点はいわゆる時代小説の小説家と共通した問題意識のような気がします。典型的には、NHKの大河ドラマになった「八重の桜」みたいなものだと考えておけばいいんではないかと思います。ですから、薩長の西郷や大久保や公家では岩倉などを重視するんではなく、最後の将軍である徳川慶喜の足跡を追ったりしています。しかし、問題点は2つあり、ひとつは、例えば国際法の解釈などのように、現時点での常識から150年前の歴史を解釈しようとしており、当時の常識とは決定的にズレを生じています。アヘン戦争は今から思えば英国のゴリ押しだったのかもしれませんが、例えば、日清戦争語の三国干渉のような他の列強の反発も招かず、スンナリと香港租借などが決まったわけですし、その当時としてはあり得る国際紛争解決方法だったのかもしれません。第2に、進歩の側の視点の欠如です。といえば、いわゆるホイッグ史観なんですが、同時に、マルクス主義的な史観でもあります。進歩という概念を活かせば、佐幕派は進歩に抵抗する旧主派であり、薩長を始めとする西南雄藩は進歩の側といえます。個々のマイクロな個人の動きではなく、マクロの歴史の進歩も同時に把握しておきたいものです。従って、明治維新ですから、こういったいわば「負けた側からの歴史観」も様になりますが、太平洋戦争でこれをやったら保守反動そのものとなって、大いに反発を呼ぶものと覚悟すべきです。

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次に、冲方丁『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋) です。作者はご存じの売れっ子小説家であり、『マルドゥック・スクランブル』などのSF小説、『天地明察』をはじめとする時代小説などをものにしていますが、本書は作者初めての現代長編ミステリだそうで、2016年下半期の直木賞候補作でしたが、受賞はご案内の通り、恩田陸『蜜蜂と遠雷』でした。ということで、本書では、集団自殺、というか、安楽死するために12人の子供、というか、ティーンの少年少女が集いと称して、廃病院に集まったところ、すでに、1人の少年が死んでいて殺人ではないかと推測され、そこから、この少年は一体何者なのか、誰が彼を殺したのか、このまま計画を実行してもいいのか、といった論点につき、この集いの原則である全員一致にのっとり、12人の子供達は多数決を採りつつ、延々と議論を続けます。そして、評決は徐々に集いの方向性を変更させていき、さらに、議論が続く中で、それぞれの少年少女が安楽死を希望した動機が明らかにされ、それがまた少年少女らしく、なかなか非合理的なものだったりして、それはそれなりにユーモアであったりもするんですが、12人の少年少女の中でも大人の感覚でそう感じる子供もいて、しかも、ゼロ番と称された初めからベッドに横たわっていた少年に関する驚愕の事実が次々と明らかにされ、最後はこれまた驚愕のラストを迎えます。というか、ラストについては途中から十分想像できるんではないか、という気もしますが、いずれにせよ、12人以外のゼロ番の少年については、誰かが、単数でも複数でも、1人か何人かが議論の中で虚偽を申し述べているわけで、割合と初期の方で、「自分が殺した」と明らかにする「自称犯人」もいたりするんですが、その謎解きという意味でミステリとこ作品を称しているんだろうという気がします。思春期のティーンが死にたいと思い、その上で、議論と多数決によって状況が目まぐるしく変わっていくストーリーの中で、ミステリの謎解きとその基礎を提供する濃密な会話劇一体となって、とても面白い作品に仕上がっているんですが、さすがに、私のような読解力や理解力に限界のある読者には、年齢の離れたティーンの会話が何と12人もの人数で交わされるんですから、混乱を生じてしまいます。せいぜいが数人、本書の半分の5-6人であればいいのかもしれませんが、文字だけで濃厚な会話を追うのは私にはムリでした。おそらく、映像化される可能性の高い作品ではないかという気がしますが、テレビのドラマならパスする可能性が高いものの、ひょっとしたら、映画化されれば見ようという気になるかもしれません。

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次に、瀧羽麻子『松の内家の居候』(中央公論新社) です。作者はそれほど有名な小説家とも思えませんが、左京区シリーズなどは私も読んでいます。どうして左京区シリーズかというと、作者は我が母校の京都大学の後輩であり、しかも経済学部の卒業生だたからです。不勉強な私に関しては、京都大学経済学部出身の小説家は、この作品の作者とホラーやミステリの売れっ子作家の貴志祐介しか知りません。法学部であれば、法月綸太郎や万城目学、教育学部であれば綾辻行人などなど、その道の文学部を別にしても、我が母校の京大も、いろいろと小説家は排出していますが、そのうちの1人だったりします。ということで、この作品は純文学とエンタメの中間的な位置づけなんだろうという気がしますが、ストーリーは以下の通りです。すなわち、生後100年死後10年を迎えた著名小説家が、70年前かつて30歳の時に居候した実業家の家に、その小説家の孫を名乗る人物が現れ、かつてはノーベル文学賞の候補にも擬された大小説家は極めて多作であったにもかかわらず、その実業家宅に居候していた1年間だけは作品がなく、原稿がどこかに残されているかもしれない、と主張して、何と居候を始めます。そして、結論からいうと、その原稿は発見されますが、とても絶妙な取扱いをされます。そのあたりがミソになっていて、家族のあり方や、実業家宅ですので企業経営者の心構えなどが、折に触れて家族の物語として語られつつ、とてもあたたかいストーリーを構成しています。なお、ノーベル文学賞候補にも擬せられた文豪の名は楢崎春一郎とされていて、強く谷崎潤一郎を連想させます。ただ、惜しむらくはラストがとてもアッサリと終わっていて、何かもっと工夫できないものかという気はします。そのあたりを克服すれば、ひょっとしたら直木賞候補に上げられる可能性もあります。まあ、現状では可能性は低い気もしますが…

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最後に、首都圏鉄道路線研究会『沿線格差』(SB新書) です。著者の研究会の構成員は基本的に鉄道オタクということになっており、氏名や略歴なども明らかにされています。なお、私は未読ですが、同じ出版社から最近『駅格差』という新書も出版されています。ということで、首都圏の主要鉄道路線について、平均通過人員・乗客増加率・接続路線など、9項目に及ぶ評価基準を基に、勝ち組10路線と負け組8路線、さらに、ランキング順位まで明らかにしています。すべてを明らかにしておくと、勝ち組第1位が京急本線、以下、第2位東海道線、第3位東急東横線、第4位小田急線、第5位総武線、第6位中央線、第7位京王線と京成線、第9位京葉線、第10位東急田園都市線、までが勝ち組で、負け組は、第11位都営三田線、第12位埼京線、第13位東西線、第14位東武東上線、第15位西武新宿線、第16位相鉄本線と常磐線、そして、最下位が第18位西武池袋線、となっています。その昔に私が京都から東京に出て来た時、鉄道路線については時計回りの法則、というのがありました。それに近い印象があります。すなわち、30年超のその昔の時計回りの法則では、路線ごとの平均所得だったと思うんですが、東横線をトップとし、時計回りに平均所得が低下して行く、という法則で、東横線の次が、田園都市線、その次が小田急線、京王線、中央線で平均を記録し、その後は平均を下回って、西武新宿線、西武池袋線、東武東上線、埼京線、東武伊勢崎線、そして、京成線で底を打つ、というものでした。今から考えると、本書でトップにランクされた京急線が抜けているような気がしますし、地下鉄線が入っていなかったように記憶しているんですが、まあ、当時の私にはこんなもんだとしか理解できませんでした。なお、どうでもいいことながら、私が役所に就職した最初は西武新宿線に住んでいたりしました。本書の著者がどこまで本気なのかは別として、読者がシリアスに受け取る必要もなく、軽い読み物として時間潰しには役立ちそうな気がします。
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