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2007年09月30日 (日) 23:15:00

夕方からボーイスカウトの上進式に出て夏期キャンプの写真をもらう

今日は、午後からも冷たい雨が降り続きました。夜になっても上がりませんでした。明日の午前中まで降り続くとの天気予報です。明日の10月1日は都民の日で小学校はお休みなんですが、私を含めて、多くのサラリーマンには仕事があるんではないかと思います。さらに、明日の朝早くには、またまた、私と下の子は出かける予定があるので、何とか、早く雨が止んで欲しいものです。

今日は夕方から下の子が属するボーイスカウトの上進式がありました。ボーイスカウトの活動は上進式から上進式までが1年をなしているそうで、この夏のキャンプなんかの活動報告もありますので、保護者の私もいっしょに参加します。子供達のスカウトを本会員と呼ぶのに対して、保護者も育成会員と呼ばれて、広い意味でスカウト活動に参加していることになっているのかもしれません。でも、私は本職が公務員ですから、基本的に、パブリックな活動はお給料の範囲内で済ませ、オフの日はパブリックな活動はしないことを勝手に原則にしています。なお、昨年の上進式はウチの子がビーバー隊からカブ隊に文字通り上進しましたので、制服やスカーフも新しいのになって、それなりの感慨はあったんですが、今年は同じカブ隊の中で1年上がるだけですので、上進式に出るというよりも、上進式の前座でやることになっている劇に出るウチの子を見に行く、と言った方が正しかったかもしれません。ウチの子は親バカのひいき目で見て、もっともしっかりとセリフをしゃべっていたような気がします。前座の劇を終え、上進の前にカブ隊からウチの子が表彰されます。皆勤賞だそうです。そういえば、カブ隊の活動には休まず参加していたような気がします。ビーバー隊ではないので活動そのものにまで付添いはしませんでしたが、毎回の活動の行き帰りには、私が集合場所の神社までいっしょに来ていました。私にも皆勤賞が欲しいんですが、そんなわけにもいきません。家に帰って包みを開けると、立派な L.L.Bean のリュックでした。私が少し前に買い与えたのとは違って、なかなか高級品のように見受けられました。上進式の後は、昨年はキャンプファイヤーだったんですが、今年はあいにくの雨でしたので、室内で歌や踊りで過ごしました。今日は古いカメラを使っての夜の室内撮影で、さらに、私の腕前でしたので、あまりいい写真が撮れませんでした。取りあえず、マシなのをアップしておきます。マウスでポイントすれば写真の説明が見られると思いますが、劇の出を待つ下の子と表彰されたウチの子です。

ボーイスカウトの上進式で劇の出を待つ下の子  ボーイスカウトの上進式で表彰される下の子


上進式の後、終わりの会でカブ隊の隊長から CD をもらいます。この夏のカブ隊の夏期キャンプの写真です。3月のスキー合宿の時ももらいました。今回は何と 700MB ビッシリ入っていて驚きました。家でじっくりと拝見しました。それにしても、上の写真は我が家のソニーのコンパクト・カメラで撮ったんですが、どうしても夜間の室内の撮影では光が足りません。我が家のデジカメの限界です。でも、もらった CD の夏期キャンプの写真はそれなりにきれいで、 exif を見ると必ずしも一眼レフではないんですが、コンパクト・カメラでもかなり出来がいい写真でした。最近まで日本に一時帰国していた私の知り合いのエコノミストが、やっぱり、一眼レフを買って帰ったとやや自慢げにブログに書いていましたので、私も新しいカメラが欲しくなったりしていたところで、こんなのを見せつけられると、さらに物欲の塊になりそうな気がします。もちろん、カメラの腕前の方も違うのかもしれませんが、我が家のデジカメも4年落ちですので、そろそろ冬のボーナスで新しいのを女房に要求しようかと考えないでもありません。下の写真はもらった夏期キャンプの写真からピックアップしました。上の写真と同じで、マウスでポイントすれば説明が読めると思いますが、富岳風穴に入るところ (8月24日撮影)、カヌーの練習 (8月25日撮影)、西湖のこうもり穴 (8月26日撮影) の3枚です。

カブ隊の夏期キャンプで富岳風穴に入る下の子 (8月24日撮影)  カブ隊の夏期キャンプでカヌーの練習をする下の子 (8月25日撮影)
カブ隊の夏期キャンプで西湖のこうもり穴に入る下の子 (8月26日撮影)

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2007年09月30日 (日) 13:14:00

朝から下の子と理科教室に行く

今日は、朝から冷たい雨が降り、夜まで降り続くとの天気予報です。私と下の子は夕方にもう一度出かける予定があるので、早く雨が止んで欲しいです。

理科教室で白衣姿の下の子

今日は日曜日にしては早めに起き出して、下の子を理科教室に連れて行きます。いつもは午後からのクラスが多いんですが、今日は朝からでした。昆虫のお勉強だったそうです。この冷たい雨の中を外に出てアリを捕まえるという難題にも挑戦したみたいです。でも、ウチの子はあんなのムリがあると言っていました。私も多いに同意します。それから、ありがちだと思ったのは、ムシの嫌いな女の子が途中で気分が悪くなって帰ってしまったらしいです。義務教育である小学校の授業ではないんですから、無理して昆虫のクラスを受けることもないのにと思ってしまいましたが、よくよく考えると、私や下の子には笑い話であっても、ご本人にはそれどころではなく、お気の毒で同情を覚えてしまいました。
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2007年09月29日 (土) 17:12:00

雨が上がった午後から渋谷の電力館に行って遊ぶ

今日は、朝からが降り、午後からは雨は上がりました。しかし、雲が広がって気温は上がりませんでした。最高気温は20度そこそこだったんですが、湿度が高いためか外を歩いていると少し蒸し暑く感じられました。

今日は昼過ぎから女房が外出するので、私と子供達と3人で渋谷に出かけました。まず、マクドナルドでハンバーガーの昼食です。昨年、私は月見バーガーを食べ逃しましたので、今年はすでに何回か月見バーガーをいただきました。なお、月見バーガーは毎年期間限定で9月に発売されるんですが、昨年は9月28日までだったところ、今年は10月4日までだそうです。チャンスがあれば、来週にもう一度月見バーガーを食べに行けるかもしれません。
食後、電力館に行って遊びます。電力館は春休み以来で久し振りです。一番上の7階から見始めて、6階、5階と下りて来ます。5階は子供達が遊べるスペースになっていて、マジカルホールにある六角形のプレイボックスからおもちゃを取り出して遊んだり、e-サーキットでは他の家族とマインドボールで対戦したりします。マインドボールはリラックスしている方がボールを遠くに運べるというもので、ゴールはなりませんでしたが、我が家の方がチョッピリ遠くまでボールを運びました。奥の方のバッテリーコーナーは手や足で発電する仕掛けになっていて、肉体派の下の子にピッタリです。下の写真は、マジカルホールにてパズルで遊ぶおにいちゃんとバッテリーコーナーで遊ぶ下の子です。

マジカルコーナーで遊ぶおにいちゃん  バッテリーコーナーで遊ぶ下の子


最後に、実験ルームのおもしろ・ふしぎサイエンスショーに参加します。9月のテーマは「風が電気になった! -いろいろ発電特集-」ということで、化学的な電池から物理的な発電までを網羅したサイエンスショーです。最初のレモン電池のところで、我が家の下の子がお手伝いします。それから、炭の電池でラジオを鳴らしたりします。テーマにある風力発電はペットボトルを使った模型を扇風機で回すというものでした。本格的な発電所をまねたモデルもあり、水が上から下に流れて水車を回す水力発電の模型、圧力なべの蒸気でタービンを回す火力発電の模型、などを使った実験も見て来ました。下の写真はレモン電池の実験をお手伝いする下の子です。

おもしろ・ふしぎサイエンスショーでお手伝いする下の子
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2007年09月28日 (金) 19:55:00

いろいろと8月の月次経済統計が発表される

今日は、朝からいいお天気で気温も上がり、30度を超える真夏日になったようです。クールビズ最終日で助かったんですが、それでも外を出歩くと真夏の蒸し暑さに近かったです。役所では昼前からエアコンを入れてくれました。昨日はエアコンなしでしたから、オフィスにいる限りは、今日はずいぶんとラクでした。来週からはネクタイ着用になりますが、クールビズが終わってからも、しばらくの間、暑い日は上着は失礼しようかと私は密かに考えていたりします。

ミャンマーで僧侶らが主導して始まった反軍事政権のデモが広がりを見せる中で、邦人カメラマンが銃撃されて死亡し、朝夕の新聞やテレビのニュースでも持切りなんですが、ひっそりと経済ニュースもいくつか報じられています。すなわち、年度半期の月末最終の営業日ということもあって、日銀は短期市場に対して午前と午後合わせて1.8兆円の資金供給オペを実施しましたし、統計としては、米国の4-6月期のGDP統計の改定や法人企業統計調査に基づく我が国の2006年度の企業収益、あるいは、国税庁の民間給与実態統計調査結果などの四半期や年次の統計を別にしても、今朝は月次の経済統計がワンサと発表されました。以下に、いつもの NIKKEI.NET のサイトから項目だけピックアップしてリンクを張っておきます。なお、スペックが変更されたので、ウェブ魚拓のサービスは使わないことにしました。リンクが切れていたら諦めて下さい。


新聞の見出しだけからは明確ではないかもしれませんが、要するに、NIKKEI.NET から引用した順に、家計調査、鉱工業生産、消費者物価、商業販売統計、失業率なんかの雇用統計、建設着工統計の5つの経済統計の8月の結果が発表されたわけです。8月単月の統計ですし、断定的な評価は難しいかもしれませんが、少し前に発表された4-6月期のGDP統計や貿易統計なんかも併せて考えると、成長率がマイナスに突っ込む中で、失業率が上がって有効求人倍率は下がって、さらに、物価がマイナスを記録しているわけですから、どのような角度から見てもデフレが続いていることは明らかです。新築住宅着工については、例の耐震構造疑惑から建築着工申請の審査が遅れ気味という特殊要因がありますので、大幅減は少し割り引いて考える必要がある一方で、家計調査に基づく消費支出については、総務省は「個人消費は堅調」としていますが、7月のやや涼しかった気候に比べて8月は文字通りの猛暑だったわけですから、こちらも、逆の方向で猛暑効果を差し引いて考える必要があり、ヘッドラインの数字をそのまま受け入れるのは抵抗があります。同じく総務省の試算によれば、8月の猛暑による押上げ効果が0.68%あったそうですから、ヘッドラインである8月の季節調整済み前月比0.4%は実力ベースではマイナスということになりますし、前年同月比の1.6%増も1%を割り込むことになります。また、商業販売統計の小売りの増加についても、市場予想を大きく上回る3カ月振りの前年比増だったんですが、あるシンクタンクのレポートによれば、実質化した上で7-8月でならせば4-6月期に及ばないとの試算もありました。所得に目を転ずると、昨年度の統計ながら、給与は法人企業統計調査では増加、民間給与実態統計調査では減少となっていますから、控えめに言っても、所得が堅調に増加しているとは言い難いです。住宅投資はいうに及ばず、個人消費は底堅いものの景気を積極的にリードするとまでは言えないような気がします。
米国経済も4-6月期のGDP統計が下方修正されたのに見られるように、サブプライム問題が発生する前から減速して来ています。年央の景気減速は昨年から予想されていたことで、サブプライム問題に端を発する流動性危機から実体経済の減速がさらに大きく、また、長引くことは確実です。今後、8月の統計指標が発表されるに従って、米国経済の先行き見通しは下方修正されるようになるだろうと考えられます。まずは、来週金曜日に発表される雇用統計が注目されるところでしょう。それでも、我が国の貿易統計が8月に大幅な黒字を計上したのは、一見矛盾しているようですが、中身を見ると、米国向けの輸出数量の減少を EU 向けやアジア向けでカバーしているのが真実だろうと思います。特に、貿易統計では7月の新潟沖地震の影響で落ち込んでいた自動車がリバウンドした面があり、今後は、為替相場が内外金利差からやや円高基調で推移し、原油価格が高止まりするのであれば、貿易収支は縮小に向かうと考えるのが自然ではないかと思われます。また、新潟沖地震からの復旧の影響については、鉱工業生産にも見られます。8月の輸送機械が大きく反発しているからです。なお、いまだに古典的な循環を示している IT 在庫の調整については、鉱工業生産から見る限り、この夏でほぼ終了したと考えられます。生産サイドニは持直しの動きが見られます。
別の角度から、今週の新聞各紙の調査結果によると、新しく成立した福田内閣の支持率は軒並み50%を超えており、政治的な混乱は収束したようにも見受けられます。しかし、閣僚がほとんど再任されているんですから、遠からず内閣改造があると考える向きもありますし、今後の経済動向に及ぼす影響も引き続き不透明と言わざるを得ません。他方、多くのエコノミストの間では経済動向については基本的なシナリオは大きな変化はないとのコンセンサスがあるように見受けられます。すなわち、昨年来考えられていたように、年央に踊り場を経て年度後半から潜在成長率近傍に戻る、というのが、スケジュール的にやや後ズレして、しかも、戻りのペースが鈍化する方向では修正されるものの、このまま減速から景気後退に向かうと考えるエコノミストは少数派であるような気がします。もっとも、このための前提は、為替と外需です。逆に言えば、設備投資が確度高く堅調なことを除いて、その他の内需は余り期待されていないのかもしれません。為替相場が大きく円高に振れることなく、さらに、米国経済が潜在成長率を下回るもののリセッションに入らず、さりとて、インフレにもならず、加えて、中国をはじめとするアジア地域や EU の景気拡大が継続する、というものです。やや、前提条件が多過ぎるような気がしないでもありませんが、これら前提が実現する蓋然性は決して小さくないと多くのエコノミストは見ているようです。

今週は先週に続いて週末が3連休で営業日が少ない上に、月末週なこともあって各種経済統計なんかが発表され、いつもは気楽な話題を取り上げる金曜日まで経済のエントリーを書くハメになってしまいました。実は、先月8月30日にハリー・ポッター第7巻の「死の秘宝」のネタバレ第1弾で分霊箱 (horcrux) を取り上げた後、発売前に話題になった誰が死ぬか、についてネタバレ第2弾をそろそろ書こうと思っていたのですが、今週はムリでした。何とか来週にはアップしたいと思います。早目にまとめてしまわないと、私の方が忘れてしまいそうな気がしないでもありません。
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2007年09月27日 (木) 21:12:00

国際決済銀行 (BIS) の Triennial Central Bank Survey から何を読み取るのか?

今日は、朝からが広がり、時折、にわか雨がありました。昼前から湿度が上がって蒸し暑かったです。特に、夕方から陽射しが戻って、オフィスでじっと席に座っていても汗ばむほどの蒸し暑さでした。どうして役所はエアコンを入れてくれないのか、とっても不思議でした。昨日の天気予報では昨日並みの最高気温と報じていたので、長袖を着用に及んだ私は大失敗でした。明日の最高気温は30度を超えて、一段と暑いとのことです。

一昨日、9月25日に国際決済銀行 (BIS) が "Triennial Central Bank Survey of Foreign Exchange and Derivatives Market Activity 2007" を発表しました。今週は、一昨日のエントリーで取り上げた IMF の GFSR があったり、昨夜はペルーのフジモリ元大統領を取り上げたりで、私のブログがやや遅れ気味になっていますが、このレポートは表題の通り、3年に一度の調査ですので、今夜のうちに取り上げないと3年後になってしまいます。特に、昨夜は別にして最近は虎ブロを意識的に回避していますので、経済に関するトピックであれば、1日遅れでもスポットを当てておきたいと思います。この BIS レポートは、これまた、表題から明らかな通り、世界の主要な中央銀行と金融当局54機関を対象とした外貨とデリバティブの取引状況に関する調査です。レポート自体も PDF ファイル 100KB で 24 ページしかなく、そのうち英語の本文が 3 ページ余りで 10 ページは統計表、残りは読んでも読まなくてもいい統計に関する付注ですから、とってもコンパクトなものです。ただし、これだけでは何のことかよく分かりませんので、NIKKEI.NET のサイトから新聞記事を引用すると以下の通りです。

世界の外国為替取引規模が今年4月時点で1日平均3兆2100億ドル(約369兆円)と初めて3兆ドルの大台に乗せたことが国際決済銀行(BIS)が25日発表した調査で分かった。3年前の調査時の1兆8800億ドルと比べ約7割増えた。国別シェアで日本は6.0%と前回の3位から4位に後退し、グローバル金融市場での地位低下が浮き彫りになった。
日本の国別シェアは前回(8.3%)より下がり、比較可能な1995年の同調査以降最低。首位の英国は34.1%。英国はアジアと米欧の両方から取引に参加しやすい立地条件から、外貨取引の集中が加速した。中でも外貨準備が急増したアジアの新興国などが運用通貨をドル以外に多様化しようと英ポンドやユーロ取引を増やしたことが影響したとみられる。
2位は米国(16.6%)、3位はスイス(6.1%)だった。5位のシンガポール(5.8%)は前回よりシェアを高め、日本に肉薄している。

引用にある通り、レポートの Table 1 で世界の外貨取引高が示されています。2007年4月時点では1日当たり 32,100億ドルとなっています。日本の新聞各紙が注目していたのは、Table 5 に掲げられている国別市場のシェアで、日本は3年前2004年の8.3%から今年4月には6.0%に低下し、スイスの6.1%に抜かれて、シンガポールの5.8%に迫られている、と言うものです。ちなみに、今世紀に入ってからの調査を今年の順位でソートすると以下の通りです。今年第10位のデンマークまでをピックアップしました。単位はパーセントです。

2001年2004年2007年
英国31.231.334.1
米国15.719.216.6
スイス4.43.36.1
日本9.18.36.0
シンガポール6.25.25.8
香港4.14.24.4
オーストラリア3.23.44.2
フランス3.02.73.0
ドイツ5.54.92.5
デンマーク1.41.72.2

なお、BIS レポートの Table 5 の国別シェアの表は各国のアルファベット順に並べてありますので見づらくて、私の転記ミスなんかがあるかもしれません。ちゃんとした用途の場合は、上のリンクから BIS のホームページをご覧下さい。日本の順位もさることながら、欧州の大国である独仏もシンガポールや香港の後塵を拝しているのも事実です。産業構造から見てシンガポールや香港が金融に大きな比重があることの表れと言えそうです。
それから、国別シェアはこの通りなんでしょうが、どの国の市場で取引されているのかもさることながら、どの通貨が取引されているのかも重要なのは当然です。BIS レポートでは国別取引シェアが Table 5 なのに対して、通貨別の取引シェアを Table 3 で示しています。何となく、表番号の順からだけ言えば、日本の新聞で盛んに取り上げられた国別よりも通貨別の方に重きを置いているような気がしないでもありません。この Table 3 を2007年4月の片側シェア 5%超の6通貨についてピックアップすると以下の通りです。単位は同じくパーセントなんですが、外貨取引ですからシェアは両側 (turnover) で合計200パーセントになる点にご注意下さい。

通貨2001年2004年2007年
米ドル90.388.786.3
ユーロ37.637.237.0
日本円22.720.316.5
英ポンド13.216.915.0
スイス・フラン6.16.16.8
豪ドル4.25.56.7

この Table 3 をザッと観察するだけで、国別で見た英国市場での取引の集中は「外貨準備が急増したアジアの新興国などが運用通貨をドル以外に多様化しようと英ポンドやユーロ取引を増やしたことが影響」という日経新聞の引用が、やや怪しいと感じられます。国別で英国市場のシェアは2004年から2007年までの3年間で2.8%ポイント拡大しているんですが、通貨別で同じ期間を取れば、ユーロや英ポンドのシェアは少し落ちているからです。もちろん、ありうる反論は取引全体が大きく拡大していると言うものしょうが、それ以上に英国の金融市場の隆盛、さらに、繰返しになりますが、欧州の大国である独仏を凌ぐようなシンガポールや香港の金融市場における活発な外貨取引を説明できる別の何らかの要因が背景にあるんではないかと私は考えています。特に、日本の報道ではまったく取り上げられませんでしたが、この BIS レポートでは外貨取引とともに店頭 (over-the-counter) デリバティブがメインで調査されており、外貨取引よりもデリバティブでは東京市場はさらにシェアが低くなっています。煩雑になるので表は掲げませんが、例えば、2007年4月における国別の店頭デリバティブ取引高のシェアは BIS レポートの Table 10 にあり、英国(42.5%)と米国(23.8%)が圧倒的です。併せて世界の 2/3 のシェアを占め、日本(3.5%)はフランス(7.2%)やドイツ(3.7%)より小さなシェアとなっています。さらに、Table 9 にある通貨別の統計を見ると、円建てのデリバティブも米ドルやユーロよりもかなり小さな取引高で、FRA、スワップ、オプションなどのどの形態別でも米ドルやユーロからは大きく遅れている印象があります。日本の金融サービスの問題点がどこにあるかを象徴しているように感じないでもありません。
少し前から、日本の金融市場の国際化のための検討がなされ、経済財政諮問会議にもグローバル化改革専門調査会の下に金融・資本市場ワーキンググループが組織されて議論が進められています。別の視点ですが、先日9月3日に国際労働機関 (ILO) のレポートをこのブログで取り上げた際にも、日本はまだまだキャッチアップ型の生産性向上が可能であると私は結論しました。この2つを無理やりに総合すると、特に、生産性の低い日本の金融サービス分野では、欧米の先進国はもちろんのこと、シンガポールや香港も含めたいろんな国から取り入れるべきものが、まだまだ残っているような気がします。

今夜は、何となく、html でテーブルを組むのに疲れてしまって、統計的事実を紹介するのが中心になり、結論に具体性を欠くような印象になってしまいました。それはともあれ、BIS レポートからは日本の円と東京市場の伸び悩みないし凋落という事実が読み取れるわけですから、単に、これを後ろ向きに捉えるだけでなく、逆に見て、日本の金融サービスの生産性向上の余地は大きいと前向きに考えることも可能だという点を強調しておきたいと思います。
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2007年09月26日 (水) 21:32:00

クライマックス・シリーズに備えて JFK と赤星選手を休ませよう

横浜にも3タテされて、とうとう7連敗です。とうとう、私も目覚めて、久し振りの虎ブロです。
私は岡田監督に言いたい。現時点での途中経過で勝っている巨人がこのまま勝てば、わが阪神には優勝の可能性がなくなるわけですから、もう、リリーフ投手陣やケガをしている選手をムリに使うのはヤメにしましょう。特に、誰の目からも久保田投手や藤川投手のお疲れの様子は明らかです。不慮の事故とは言え、赤星外野手も骨折なんですから、休ませてあげましょう。
レギュラー・シーズンは休憩に入って、しっかり休養するとともにミニキャンプでも張って、クライマックス・シリーズに向けて調整しましょう。これから先の試合を無理する必要はまったくありません。阪神が全敗したところで、横浜もボチボチ負けますから、焦って JFK なんかを無駄使いするのは得策ではありません。3-4点取られても先発投手にもう少し長く投げさせる方がいいんではないでしょうか?
いつぞやのエントリーにも書きましたが、プロ野球球団はほかの会社一般と同じでゴーイング・コンサーンなんですから、今年だけで終わって来年から最下位路線に逆戻りは困ります。

がんばれタイガース!
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2007年09月26日 (水) 19:45:00

フジモリ元ペルー大統領のペルー当局への身柄引渡し

今日も、朝から秋晴れのいいお天気でしたが、午後からは雲が広がり、明日は雨が降るとの天気予報です。気温は昨日ほどには上がらず、特に、朝夕が涼しくなり、秋が深まりつつあることが感じられます。

やや旧聞に属するんですが、一昨年2005年11月にチリに入国して身柄を拘束されていたペルーのフジモリ元大統領がチリ最高裁の決定により、ペルー当局に身柄を引き渡されました。いずれも現地時間で、最高裁の決定が9月21日、リマに到着して警察施設に収容されたのが22日だそうです。一連の報道を日付けを追って朝日新聞のサイトから項目だけリンクを張っておきます。ただし、記事の時刻は日本時間になっています。


なお、日本ではフジモリ元大統領の日本国籍を認定した我が国政府の発表はほとんど報じられなかったんですが、サンティアゴ現地の高級紙 "El Mercurio" がこれに関係して、"Japón no comenta extradición a Perú del ex Presidente Fujimori" と、時事通信からのキャリーを引いて、日本からのコメントはない旨の報道をしています。El Mercurio Online から引用すると以下の通りです。なお、当然ながらスペイン語ですので、引用は最初の2パラグラフだけにしておきます。

Japón se abstuvo de comentar la extradición a Perú desde Chile del ex presidente peruano Alberto Fujimori, que dispone de un pasaporte japonés, país en el que estuvo exiliado durante cinco años.
Fujimori "ciertamente es un ciudadano japonés, pero Japón no tiene absolutamente nada que decir sobre la decisión de la justicia chilena", declaró el ministro de Relaciones Exteriores, Nobutaka Machimura, actualmente en la ONU en Nueva York, citado por la agencia Jiji.

国連総会に出席するためにニューヨークに滞在していた当時の町村外務大臣のコメントのようです。El Mercurio の論調はややフジモリ元大統領に同情的で、日本政府に批判的なように見受けられます。引用した部分にもある通り、日本政府は日本国籍を認定し、日本に5年間滞在を許し、さらに、日本のパスポートを持ってチリに入国した事実をハッキリと指摘していて、その上で、チリ司法当局の決定に関して、「何も言うことはない」 "nada que decir" との町村外務大臣(当時)の発言を紹介しています。一定の意図を感じざるを得ません。また、引用にはないんですが、後の方のパラグラフではフジモリ元大統領と結婚した片岡都美さんのコメント、「とても心配している」 "muy preocupada" を引用したりしています。片岡さんが2006年4月にサンティアゴ入りした際には、日本でも何紙か報道したように記憶していますが、ニューヨークにおける町村外務大臣(当時)の発言や片岡さんのことなんかは、今回は日本国内ではほとんど報道されなかったように思います。なお、まったくどうでもいいことですが、私が在チリ大使館で外交官をしている時、「日本国」のスペイン語訳は単なる Japón ではなく、男性の定冠詞を付して El Japón としていたんですが、現地の新聞ではまったく無視されているようです。
今回のチリ最高裁の決定は、ピノチェット政権の時代のアジェンデ派や左派に対する弾圧などの人権問題に敏感なバチェレ政権の成立との関係をクローズアップする向きもあり、複雑な事情が絡み合っているんだと思います。昨年2006年10月16日のエントリーでも取り上げたように、バチェレ大統領自身がピノチェット軍政下での拷問の被害者です。なお、いつかも紹介しましたが、チリの与党連合コンセルタシオンは反ピノチェット大連合とも言え、中道右派のキリスト教民主党から中道左派の社会党や民主主義のための政党 PPD までを含んでいます。1990年にピノチェット軍事独裁政権から民政移管されてから、現在までの4代の大統領の出身政党を見ると、最初の2人、すなわち、エイルウィン元大統領とフレイ元大統領がキリスト教民主党だったのに対して、ラゴス前大統領と現在のバチェレ大統領は社会党、もしくは、社会党に近い PPD の出身ですので、言葉はよくないんですが、やや左傾化しているのかもしれません。私が在チリ大使館にいた1990年代前半は、エイルウィン元大統領とフレイ元大統領の下で、国民的和解が重視され、ピノチェット政権下での過酷な弾圧なんかは大きな問題としては取り上げられませんでした。逆の見方をすれば、ピノチェット将軍が健在であって、ピノチェット派の勢力がまだまだ温存されている中で、大きく取り上げるほどにはコンセルタシオンの側の実力が伴っていなかったのかもしれません。しかし、国内で社会党出身の大統領が選出され、さらに、昨年2006年12月11日のエントリーで取り上げたように、ピノチェット将軍が死去した現時点では、私が駐在していた10年余り前から、力関係のバランスが微妙に変化して来ている気がしないでもありません。フジモリ氏はこのあおりを食った可能性も否定できないと考えます。

自分で言うのもナンですが、私は職場なんかでは国際派と見なされているんじゃあないかと思っていて、昨日のエントリーなんかでも目立たない国際機関のレポートを英語の原文を引きつつ取り上げたりしているものの、昨夜のエントリーと違って今夜のは経済を評論しているわけではありませんし、さらに、私のブログには国際事情に関する適当なカテゴリーがないので、無理やりながら、海外生活の思い出の日記に分類しておきます。
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2007年09月25日 (火) 21:11:00

国際通貨基金 (IMF) の Global Financial Stability Report

今日は、夜の間に降った雨も明け方までに上がり、朝から秋晴れのいいお天気でした。気温も30度近くまで上がったようです。でも、お彼岸を過ぎたからと言うわけでもないんでしょうが、真夏の暑さからはほど遠かったような気がします。帰り道で、少し雲がかかっていましたが、まん丸の中秋の名月がよく見えました。ラマダンもあと残り半分です。

今日、安倍内閣が総辞職し、午後に衆議院と続いて参議院で首班指名が行われ、議決結果が異なったものですから、両院協議会を経て、最終的に5時半ころに、自民党の総裁に昨日選出された福田元官房長官が第91代総理大臣に指名されました。組閣は夜にずれ込み、7時半ころに町村官房長官から閣僚名簿の発表がありました。ほとんどの大臣が再任で、ある意味、大いにびっくりしました。同時に、皇居での認証式や初閣議などは明日の午前中に行われる旨が町村官房長官から明らかにされました。私は出向中の身分でもあり、特に組閣の待機をすることもなく早々に職場を失礼してしまいました。
それはそれとして、昨日、9月24日に国際通貨基金 (IMF) から "Global Financial Stability Report" (GFSR) が発表されました。IMF のサイトには PDF ファイルで日本語のサマリーも公開されています。注目点は米国の住宅ローン関連の損失についてサブプライムだけでなく、信用度のより高いオルトAまで含めて、1700-2000億ドルと試算していることです。いつもの朝日新聞のサイトから引用すると次の通りです。

国際通貨基金(IMF)は24日発表した世界金融安定報告で、米国の低所得者向け(サブプライム)住宅ローン問題を「甘くみてはいけない。(金融市場などの)調整は長期化するだろう」と警告。この問題を背景にした「資金繰り悪化で、(世界の)いくつかの銀行が支払い不能や債務超過になり、救済が必要な事態を迎えるかもしれない」と指摘した。
また、米住宅ローンの焦げ付きに伴う損失は、サブプライムより貸し出し条件が一般ローンに近い「オルトA」という融資の分を含め、約1700億-2000億ドル(約20兆-約23兆円)にのぼるという試算も紹介した。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は7月、サブプライム関連の損失は「最大約1000億ドル」との推計に触れているが、それより大きく膨らむ可能性があることになる。
報告は、大手の金融機関については「資本が厚く利益もあるので損失を吸収できる」としたが、「規模が小さく投資対象をさほど分散していない金融機関は、より打撃を受けやすい」とした。
とくにサブプライム関連証券に投資してきた投資会社などの資金繰り悪化を警戒。グループ会社の損失を、親銀行などが与信供与で事実上肩代わりせざるをえなくなることも考えられるため、「いくつかの銀行が支払い不能や債務超過の状態になる可能性もある」との懸念を示した。

金融機関の損失見通しは報道されていますので、別の角度から私なりの見方を提供すると、まず、いつもの GFSR と同じように3章立てで、私もすべてを読み切ったわけではないんですが、やっぱり IMF でも、私の見立てと同じように、今回の金融市場の混乱の本質を "The absence of prices and secondary markets for some structured credit products, and concerns about the location and size of potential losses, has led to disruptions ..." (以下略)と考えているようです。要するに、情報不足のために市場で価格付けできない金融商品が市場で流通することはあり得ないと言うことだと解釈しています。第1章の結論として、今まで以上に注目する必要がある分野として5点上げているんですが、その最初の事項は、"the important role of uncertainty and lack of information" となっています。さらに、邦訳の巧拙は別にして、朝日新聞の引用にもある通り、"The potential consequences of this episode should not be underestimated and the adjustment process is likely to be protracted."と述べて、この問題を軽視しないように警告しています。しかし、他方で、今回はあくまで GFSR における評価であり、世界経済への影響については10月17日に公表するとしています。なお、どうでもいいことかもしれませんが、GFSR ではサブプライムではなく、ノンプライムという呼び方をしており、ひょっとしたら、人口に膾炙したサブプライムと定義が異なるのかもしれません。
また、第3章のパネルデータに基づく実証分析が興味深いです。すなわち、第3章では1977年から2006年までの先進国とエマージング諸国をサンプルに取り、パネル推計によって資本流入の額とその変動係数の決定要因を分析しています。説明変数は株式市場の厚みと流動性、金融の開放度などの金融関連の変数を取り入れ、さらに、期間の短いサンプルを用いた分析では、企業ガバナンスの質や会計基準といった金融制度の質に関する変数も含めています。この実証分析の結果、株式市場の流動性と金融の開放度が資本流入額を押し上げることが示されています。当然と言えば当然の結果です。加えて、パネルデータによる推計では、金融の開放度が高いほど、また、金融に関する制度の質が改善されるほど、資本流入のボラティリティが小さくなることが示されています。これまた、当然と言えば、当然の結果なんですが、国際機関が実施した実証分析で数量的に示されたのには意味があると思います。大きな意味での政策の方向性を示すことに腐心している様子が伺われます。
最後に、先週9月18日のエントリーで取り上げたアジア開発銀行の経済見通しと同様に、エマージング諸国についてはリスクは絶妙 (finely) なバランスを維持しているとし、マクロ経済のファンダメンタルズや政策決定のフレームワークが改善していることから、対外債務が縮小して、債務の期間構造も十分に管理されていると、エマージング諸国の金融情勢を大いに評価しています。前世紀においては、金融危機と言えばエマージング諸国での外貨不足が通り相場だったんですが、今回の流動性不足危機は先進国で生じているのが大きな特徴です。前世紀型のエマージング諸国の金融危機を冷ややかな目で見ていて、IMF のコンディショナリティ付きの緊急融資で支援していた先進国で、今回のような大きな金融問題が生じたわけですから、その意味では21世紀型の金融問題なのかもしれません。でも、IMFはそれを逆手にとって、それなりに健全性を維持している新興国に注目して、金融問題についてもデカップリングされていると考えているフシがないでもないです。もっとも、こんな部分を熱心に見ているのは私くらいのような気がしないでもありません。

私流のヒネた見方をすれば、10月17日に発表される予定の IMF の World Economic Outlook (WEO) で世界経済の見通しが、4月時点から下方修正されるのは当然なんですが、そこに、デカップリング論がどのように援用されるのかが注目点です。
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2007年09月24日 (月) 18:25:00

3連休最終日はゆったり過ごし、新内閣の経済政策について考える

今日も、朝からが広がり、昨日よりもさらに気温は上がりませんでした。暑さ寒さも彼岸までとはよく言ったもので、昨日から急速に涼しくなったように感じます。私のように服装の感性に乏しくて、相変わらず、慣性がついて半袖のままで自転車で風を切っていると、肌寒いくらいだった気がします。

今日も朝寝坊した後、午後から買い物に行きましたが、我が家の近くのお店は日曜日とか祝日はお休みなので、結局、明日にしてしまいました。
昨日の自民党の総裁選で福田元官房長官が総裁に選出され、明日の国会で首班指名を受ける予定です。通常でしたら、即日、組閣に入り、夜には認証式まで終えるんですが、今回は、衆参で異なる議決となる可能性が高く、両院協議会が開催されるようですから、初閣議は日をまたぐ可能性もあります。もっとも、両院協議会が開催されても、憲法第67条第2項の規定により、衆議院の議決が国会の議決となるんですが、手続き的には両院協議会が開催されるような報道を見かけました。役所によっては、参事官以上は役所に残って待機して、初閣議後の大臣初登庁をお迎えするカルチャーの役所も、まだまだたくさんあるように思います。時刻が遅くなるに従って、参事官以上から局長以上とかに限定はされるんですが、局長を単独で残業させるわけにもいきませんから、かなりの数の公務員が残業することになるのかもしれません。
明日成立するであろう福田内閣の経済政策については私は全く分かりません。まず、すぐに判明するのは経済閣僚の顔ぶれです。すでに、額賀大蔵大臣には舛添厚生労働大臣とともに留任の新聞辞令が出ていましたが、他の経済閣僚は不明としか言いようがありません。また、閣僚ではありませんが、経済財政諮問会議の民間議員は留任なんでしょうか、それとも、何人か入れ替わるんでしょうか。さらに、昨年の安倍内閣の発足時と同じように、概算要求がすでに終わっている中で、予算編成なんかに独自性を打ち出せるのかどうか、特に、総裁選の中で構造改革を少し修正して、地方に配慮する姿勢が見られたんですが、どのような形に結実するのか、現時点では、想像のしようもありません。年が明ければ、小泉内閣の時の「展望と指針」が、私のブログでも今年の1月29日に取り上げたように、安倍内閣では「進路と戦略」に発展しましたが、今回の福田内閣ではどうなるんでしょうか。生産性向上による成長から経済政策の重点は移ったりするんでしょうか。マーケットが危惧するように、構造改革からやや地方への配慮を錦の御旗にバラマキの方向に進んだりするんでしょうか。

3連休の中でも、特に、今日はヒマだったので、いろいろと考えてみましたが、私は経済政策の策定や調整の末端に位置するわけですから、今後とも、経済政策の動向をさまざまな角度からフォローしたいと思います。なお、今日のエントリーは、一応、経済を評論したと言うことで、経済評論の日記に分類しておきます。
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2007年09月23日 (日) 18:05:00

午後からバドミントンと人生ゲームで遊ぶ

今日は、朝からが広がり気温は上がりませんでした。でも、先週の残暑が厳しかったころほどではないものの、まだまだ蒸し暑かったです。暑さ寒さも彼岸までと言いますが、今週からは暑さは和らぐような天気予報でした。

今日はたっぷりと朝寝をして、昼食も遅かった後、午後から子供達と遊びます。まず、昼食後に、下の子と団地の中でバドミントンをして遊びます。遊び始めた当初は風がなかったんですが、段々と風が吹き始め、最後の方はメチャメチャになってしまいました。15回続いたら止めようとか、10回続いたら家に帰ろう、なんて言い合っていたんですが、最後は諦めて引き上げました。ここ数日ほどは気温は上がらなかったんですが、さすがに、ややスポーツらしきことで遊ぶと汗びっしょりです。私はTシャツを着替えただけでしたが、下の子はシャワーを浴びて着替えました。
夕方からは一家そろって人生ゲームで遊びます。私が数えている限り、今年6回目です。ひょっとしたら、数え落としがあるかもしれません。子供達は人生ゲームが大好きで、下の子なんかは「毎月1回くらいはやりたい」と言いますし、いつもの通り、おにいちゃんは子供部屋から人生ゲームのパッケージを頭に乗せて現われます。今回、下の子は神羅万象チョコのカードを風水をまねていろいろと並べます。人生ゲームは早くゴールすることではなく、お金儲けで勝負を競うものですから、金色とか黄色のカードを自分の周りに並べて、時折、何やら願いごとをブツブツつぶやいたりしながらゲームを進めます。でも願いむなしく、効果はなかったようです。なお、風水はニンテンドーDSの「どうぶつの森」のゲームに出て来るのを独自に解釈しているようです。
下の写真は、人生ゲームで遊ぶ子供達と風水っぽく神羅万象チョコのカードをテーブルに並べた下の子です。実は、このカードの中に下の子が入らなければならないそうで、それが今日の思わしくない結果の原因かもしれません。

人生ゲーム  神羅万象チョコのカードで風水

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2007年09月22日 (土) 17:50:00

おにいちゃんとアムラックスに出かける

今日も、朝からいいお天気で気温も上がり、蒸し暑かったです。厳しい残暑が続いています。天気予報によれば、明日のお彼岸の中日から少し気温が下がるようです。

9月から10月にかけては、ハッピーマンデーの敬老の日と体育の日があるため、週末の3連休が多くなります。先日のこのブログでも書きましたが、東京都心のど真ん中にある我が家の子供達の通う小学校では10月1日の月曜日も都民の日でお休みだったりしますから、週末3連休が4週連続で続いたりします。
この週末は子供達の気分転換にと都内のイベントを探したんですが、特にパッとしたものがなく、結局、今日は池袋のアムラックスの9月はおどってケロ♪まつり ケロロ軍曹×アムラックス、なるイベントに行きました。私とおにいちゃんだけです。下の子は嗅覚鋭く付いて来ませんでした。と言うのは、小学生には少し物足りないイベントだったからです。もう少し小さいお子さん、例えば、幼稚園とか小学校でも低学年でしたら面白いと思うんですが、我が家のおにいちゃんくらいの小学校も高学年になると、ちょっと小さい子供向けのカンジがしないでもありませんでした。
まず、アムラックス・シアターでケロロ軍曹のアニメを見ようとしたんですが、いきなり、マシントラブルで中止になってしまいます。仕方がないので、地下に行き、ケロロ軍曹の間違い探しのニンテンドーDSソフトで遊びます。今月下旬発売の新作ソフトだそうで、おにいちゃんはそれなりに楽しんでいました。次に、キャラクターショーを見たんですが、いきなり記念撮影会に入り、クイズに期待したものの、超初心者向けのやさしい問題ばかりで、おにいちゃんは手を挙げることもしませんでした。いかにもつまらなさそうでしたので、途中で抜けてしまいました。最後に、くじ引きをやっていましたので、わたしとおにいちゃんの2回挑戦し、映画のフィルムを素材にした本のしおりをもらいました。おにいちゃんはこのしおりが一番気に入ったようです。

アムラックスにてケロロ軍曹と記念写真

アムラックスを早々に出て、サンシャイン60の地下にあるトイザらスに行きます。いろいろと物色していると、映画「スター・ウォーズ」のダースベイダーが店内を徘徊していましたので、おにいちゃんと記念写真を撮ります。ダース・ベイダーのほかにも、私は詳しくないんですが、クローン・トルーパーだか、ストーム・トルーパーだかの白い扮装の人も回っていました。でも、やっぱりインパクトが強いのでダース・ベイダーと写真を撮りました。このトイザらスと別のトレーディング・カードのショップでポケモン・カードの拡張パックなんかと神羅万象チョコを買って、夕方に家に帰りました。おにいちゃんには少し物足りない気晴らしだったかもしれません。

トイザらスにてダースベイダーと記念写真
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2007年09月21日 (金) 20:01:00

いろいろなブログから goo へのトラックバックを試してみる

今日は、朝からいいお天気で気温も上がり、蒸し暑かったです。厳しい残暑が続いています。天気予報によれば、明日も同じような残暑らしいです。

先週の金曜日のエントリーで、goo ブログにトラックバックが飛ばない問題で、今週から、いろいろと試みています。一昨年2005年10月17日のエントリーでも指摘したように、ブログなんかのインターネット資源は限界的な希少性に欠ける部分がありますから、すべて無料のレンタルなので適当に使わせてもらっています。いろんなブログを一時的にレンタルし、goo ブログに対してトラックバックを打ってみました。元ブログと結果を下の表に取りまとめてあります。

ブログ結果
Webry失敗
Cocolog失敗
FC2失敗
Seesaa失敗
So-net成功
Jugem成功

一応、注釈ですが、Webry ブログについては、現在の pokemon の私のブログからは受け付けてくれませんでしたが、他の虎ブロの方を見ている限り、最近時点においても、私のブログ以外の Webry ブログからのトラックバックは受け付けているようですから、私のブログからのトラックバックだけが拒否されているのかもしれません。それから、先週金曜日のエントリーにも書きましたが、私のブログの URL を書くと、「入力内容に不正な URL が含まれているため、コメントできません」とコメントすら拒否されます。しかし、Webry ブログ以外にも、Cocolog や FC2 や Seesaa からのトラックバックも失敗していますから、結論として、goo ブログの側に何らかの不具合がある可能性も考えられないでもありません。特に、昨日9月20日に goo ブログが緊急メンテナンスを実施したので、ほのかな期待を持っていたんですが、メンテナンス後もトラックバックは受け付けてもらえませんでした。少し前まではこんなことはなかったんですが、9月に入ってからの現象です。でも、私の想像の域を超えないんですが、Webry ブログにサポートをお願いしても、goo ブログにサポートをお願いしても、どちらも大企業ですから、私のような末端ユーザからのサポート依頼なんか、まともに取りあってもらえないんだろうと思います。
現時点で、私のブログのエントリーを数えると 900 を超えているようですので、インポート機能を持たないブログには、おいそれと引越しもままなりません。もっとも、 MT のインポートが出来るんであれば、画像をどこかから参照する形にして、エントリー数が多くても引越しは不可能ではありません。メンドウなだけです。ちなみに、上の表に取り上げたブログはすべて MT でのインポートをサポートしています。MT でのインポートとエクスポートをサポートしたブログは他にもあるのかもしれません。ただし、この機能がない goo ブログや livedoor ブログや Blogger あたりでは、900エントリーもあれば、引越しは途方もないコストを要する作業になってしまいそうな気がします。Webry ブログは MT でのエクスポートが出来ますから、インポートがサポートされているブログの場合、画像をどこかから参照することにすれば、ものの10分ほどで引越しは終わります。2-3時間あれば画像をアップロードすることが可能でしょうから、週末3連休の間に画像と本文と全部を網羅した引越しが可能ではないかと思うんですが、最大の問題点はサークルです。ひょんなことから、阪神タイガースを愛する会の主催者になっていますので、私が Webry ブログをヤメにすると、サークルがお取潰しになってしまうんではないかと恐れています。それから、ついでの事情で、やっぱり pokemon のアドレスは愛着があります。出来ればキープしたいと思います。逆に言えば、タイヘン申し訳ないながら、Webry ブログ自体には大きな魅力は感じていません。強いて言えば、1GB のキャパをくれるアルバム機能があることくらいなんですが、Cocolog にも同様で 2GB のアルバム機能はあります。URL も pokemon を確保しており、遜色はありません。でも、上の表に見られるように goo ブログにトラックバックが飛ばないのまで同じだったりします。

ということで、1週間たった今夜でも結論は先週と同じなんですが、虎ブロの頻度を大きく減らして、goo ブログへのトラックバックが復旧することを祈りつつ、もう少し様子を見たいと思います。なお、付足しみたいで申し訳ないんですが、 Webry ブログのユーザさんで阪神タイガースを愛する会のサークルの主催者のご希望があれば大いに歓迎します。
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2007年09月20日 (木) 22:00:00

コンドルセのパラドックスからクライマックス・シリーズを占う

今日は、朝からいいお天気で気温も上がりました。今日からお彼岸に入ったのに、蒸し暑くて残暑が戻って来てしまいました。天気予報によれば、明日も同じような残暑らしいです。

さて、甲子園でのセリーグ首位攻防戦は第1戦に勝ち、第2戦をきわどく1点差でものにした我がタイガースが、昨夜は大きく気を抜いてボロ負けして、結局、2勝1敗で終わりました。まあ、ボチボチの結果だったんではないかと思います。今日は移動日で明日から神宮球場で東京ヤクルト戦です。いよいよペナントレースも最終盤と言えましょう。私は今月9月5日の横浜戦に完勝した時点で、すでに、クライマックス・シリーズの出場を確信し、その夜のエントリーにもそのように書きましたが、その後のジャイアンツ戦なんかも考えて、我がタイガースのクライマックス・シリーズ出場の確率はますます高まったように思います。先日9月14日のエントリーに書きましたように、夜ごとの試合結果をつづる虎ブロはやや停止気味なんですが、今夜は、移動日で試合のない合間にクライマックス・シリーズを展望してみたいと思います。なお、失礼ながら、順位はともかく、クライマックス・シリーズは我が阪神の他に、巨人と中日でほぼ決まりと思いますので、それを前提にして論を進めます。横浜、広島東洋、東京ヤクルトの3チームのファンには誠に申し訳ありませんが、まあ、妥当な前提だと思いますので悪しからず。
まず、今夜のエントリーのタイトルにしたコンドルセのパラドックスは、日本語では投票の逆理とも呼ばれ、一言でいうと、投票する各個人では推移律が成立しても、社会全体では推移律が成立せずに循環的な結果をもたらす、というものです。これで理解できた人はとっても頭がいいと思いますが、要するに、ジャンケンのグー、チョキ、パーのように、三すくみと呼ばれる状態を想像すれば、もっとも理解が早いと思います。わざわざ、コンドルセのパラドックスなんか持ち出さずに、ジャンケンの三すくみと言えばそれで済むんですが、そこはややペダンティックな要素を入れてみたかった趣味の問題です。無理やりであることは自覚しています。
次に、やや怪しげながら、コンドルセのパラドックスに基づいて、阪神・中日・巨人の3チームの相性を考えます。昨夜の試合を終了した時点で、阪神-中日は阪神から見て11勝10敗1引分け、同様に、中日-巨人も中日から見て11勝10敗と、ほぼ拮抗しています。現時点での1位、2位、3位の実力が微妙に反映されているわけです。同時に、1位と3位の関係である阪神-巨人は阪神の14勝9敗1引分けと大きく阪神が勝ち越しています。1位と3位の実力差と言えばそれまでかもしれませんが、それ以上に我が阪神は巨人に相性がいいとも受け取れます。特に、最近時点での戦績は阪神に圧倒的に有利となっているように見受けられます。甲子園のホームでも東京ドームのビジターでも変わりはありません。要するに、現時点では循環を生じさせるようなコンドルセのパラドックスは成り立っておらず、ごく単純な推移律に従っており、阪神・中日・巨人の3チームの間に明確な三すくみの関係は見られませんが、阪神としては、もっとも望ましいのは、2位か3位で通過してた上で、1回戦で巨人を破って勢いに乗ってから中日と当たることのような気がしないでもありません。これがベストのように見受けられます。次善のケースは、1位通過=優勝を果たして、2-3位間の1回戦で巨人が勝ち上がって来て、中日との対戦を回避できることではないかという見方も出来ます。しかし、1位通過にはリスクもあって、中日が勝ち上がってきた場合、巨人を下して勢いに乗った中日と戦うのは、ややしんどいと考える人もいるように思います。ひょっとしたら、これが最悪のケースで、その次に悪い2番目の最悪ケースが、巨人が1位通過を果たして、1回戦で実力の拮抗する中日と戦わねばならないケースのように思えます。もっとも、この2番目の最悪ケースでも、中日に勝って勢いをつければ、相性のいい巨人に勝って日本シリーズに出場するのは難しくない可能性があります。他方で、3位になってしまって、ナゴヤドームで中日と1回戦をやらねばならないのは、やや分が悪いと考える人も少なくないように思います。従って、3位通過も不安がありますから、間を取って2位通過くらいがいいんじゃないかと、私は公務員らしく中庸な考えを持っていたりします。もちろん、短期決戦ですから、今シーズンにおけるそれなりの大数の法則に従った相性があてにならないことは承知の上の頭の体操です。勝負事ですから相手もありますし、コトはそんなに単純ではないのは当然です。

最後に、リリーフ陣を酷使しての1位通過は余り意味がない、と以前から私は考えていて、その考えは今も変わっていません。今夜の怪しげな考察結果も私の考えをサポートしてくれているように見受けられます。もちろん、JFK を酷使せずに1位通過できるのであれば、クライマックス・シリーズ1回戦で巨人が勝ち上がることを期待して1位通過を目指すのもひとつの考え方です。繰返しになりますが、コンドルセのパラドックスなんて持ち出さなくても、相性の点から明らかです。しかし、ここに来て、リリーフ陣の疲れが明確に見え、終盤に打ち込まれて点を取られた結果、かなり防御率を下げているのも事実なんですから、1位通過にこだわってリリーフ陣にムリをさせる必要はないことを再び強調しておきたいと思います。
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2007年09月19日 (水) 22:05:00

日米欧の中央銀行の金融政策はどちらを向いているか?

今日も、朝からが広がって余り陽射しがなく、気温は上がりませんでした。蒸し暑いのもかなり緩和されて、このまま残暑が終わってくれればと期待しているんですが、天気予報によれば、明日は気温が上がって残暑が戻って来るようです。

米国時間の昨日9月18日に連邦準備制度理事会 (FED) の連邦公開市場委員会 (FOMC) が開催され、指標金利の FF レートを 50 ベーシス下げて 4.75 %にすることが決定されました。また、我が国でも日銀が昨日から今日にかけて金融政策決定会合を開催し、金融政策を据え置くことを決定しました。少し前まで 50 ベーシスの引下げを予想していた市場では、直近では、クレジット・マーケットが相当程度に安定化して来たことから 25 ベーシスで予想していた向きが多かったんですが、この予想を上回ったので、Financial TimesWall Street Journal の両紙で期せずして、 aggressively という同じ副詞を使った記事になっていたりしました。ハト派的なサプライズと言えるかもしれません。他方、日銀は8-1の票決で現状維持を決めました。水野審議委員が反対票を投じたと報じられています。こちらは全員一致で現状維持と予想されていただけに、少なくとも、反対票が出たということはタカ派的なサプライズかもしれません。
これらの日米の金融政策動向を受けて、NY市場のダウ平均や東証の日経平均は急反発しました。今日の終り値は、NY市場で前日比335ドル97セント高の1万3739ドル39セントとなり、7月25日以来の高値をつけ、このNY市場の流れを受けて東京市場でも前日比579円74銭高の1万6381円54銭で終わりました。東京市場の上げ幅は、空売り規制の強化で急上昇した2002年3月4日に記録した638円22銭以来約5年半振りの大きさでした。NY市場では8月のサブプライム・ショックの前の水準に戻しつつあるんですが、東京市場は戻りが遅く感じられます。なお、サブプライム問題で注目されていたリーマン・ブラザーズの四半期決算が予想よりもよかったことも貢献しているとの報道も見られました。なお、為替については、日米金利差が縮小したにもかかわらず、米国株式市場の上昇が円キャリー取引を誘って、一時、116円くらいまで円安が進んだんですが、東京市場では午後から115円台に戻しているようです。対ユーロでは162円をつけて2円ほど円安が進みました。
現時点での日米欧の金融政策当局の政策スタンスを見ると、米国の FED については、かねてから私が主張している通り、利下げ局面に入ったと考えられます。年内にもう一度 25 ベーシスの利下げがあり、ひょっとしたら、来年1-3月期のうちに、さらに 50 ベーシス下げて 4.0 %まで FF 金利を下げる可能性もないとはいえません。欧州中央銀行 (ECB) も利上げ局面から一気に利下げ局面に入った可能性があります。少なくとも、明日からの ECB 拡大理事会や10月4日の理事会では利上げは予想されません。しかし、日銀は 8-1 のスプリットボートに見られるように、利上げ局面を継続している可能性が高いと見られています。もっとも、調査票の回収がほぼ終わった9月の日銀短観は少し弱含みの予想もありますし、10月末の展望レポートでは成長率見通しが下方修正されるのは確実ですから、年内に利上げを再開するのはかなり困難と言うのが正直なところではないでしょうか。ひょっとしたら、現在の福井総裁の任期中には利上げ出来ない可能性も十分あると思います。特に、FED が金利引下げ局面にあるだけに、ジリジリと円高が進行するような情勢になれば、いっそう、利上げは難しくなる可能性が高いと考えられます。来年3月に総裁と副総裁3人が一挙に任期切れを迎えることから、日銀の場合は国内政治の動向に強く影響されることもあり得ます。

景気の転換点を見極めるためにも、金融政策当局の動向からは目が離せません。
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2007年09月18日 (火) 21:52:00

国際機関のエコノミストはデカップリング論がお好き?

今日は、朝からが広がって余り陽射しがなく、週末ほどは気温は上がりませんでした。蒸し暑いのはそんなに変わりありませんでしたが、残暑が厳しいと言うほどでもありませんでした。夜は涼しいくらいでした。

昨日、9月17日にアジア開発銀行 (ADB) から Asian Development Outlook 2007 Update が発表されました。先週のエントリーにも書いたように、私なんかが日本の景気転換についてウォッチしている最中に、日本とオーストラリア・ニュージーランドの先進国を除くアジア・太平洋の発展途上国では、今年3月の時点の経済見通しよりも、今年も来年も成長率を上方改定していたりします。コンパクトに報道されていましたので、いつもの朝日新聞のサイトから引用すると以下の通りです。なお、どうでもいいことかもしれませんが、新聞社なんかのニュースサイトは少しすると削除されてしまったりしますので、今夜から、ウェブ魚拓のサービスを使うことにしました。でも、私が朝日新聞のこのページを登録しようとすると、すでに今日の午前中のうちに誰かが登録を済ませてくれていたらしく、私はちゃっかり便乗しています。

アジア開発銀行(ADB、本部=マニラ)は17日、日本、オーストラリア、ニュージーランドをのぞくアジア・太平洋地域の07年の国内総生産(GDP)成長率が8.3%になるとの見通しを発表した。3月に発表した7.6%から上方修正した。中国、インドに加え、中央、東南アジアなど「堅調な成長が広範囲で見られるため」としている。
08年の域内成長率予測は、3月時点の7.7%から8.2%に上方修正。ただ、米経済や金融市場動向など不透明な要因もあるとも指摘した。
中国経済は引き続き高成長を維持。07年の成長率予測は11.2%、08年は10.8%で、ともに3月の予測を上回る。
東南アジアの07年の成長予測は6.1%。フィリピンやインドネシアは上方修正したが、タイは政情不安が影響して前回予測と同じ4%にとどまりそうだという。中央アジアの伸びは、原油価格の高騰、鉱物資源の輸出拡大などが支える。太平洋諸国は4.5%から3.5%に下方修正。東ティモールの景気回復が期待されていたほどではなかったという。

私のブログでも4月12日と13日に連続して国際通貨基金 (IMF) の世界経済見通しに関してデカップリング論を取り上げましたが、ADB でも米国経済の減速を視野に収めつつも、アジア経済は米国からデカップリングして順調な成長を続けると見通しているようです。米国経済の減速については、最初の章で Can developing Asia weather a US slowdown? との項目を立てて少し分析していますが、アジアの域内貿易比率の高さなどから、明確な主張ではないにしても、デカップリング論が成り立つことを示唆しています。アジアの域内貿易比率の高さはかねてから衆目の一致するところで、経済統合を果たした欧州なんかよりもよっぽど高いわけですから、それなりの理論武装はしているわけですが、貿易連関構造から見て最終輸出地として米国の占める地位が高いのは明らかですから、私なんかのデカップリング論に懐疑的な見地からすれば、少し根拠が薄弱であるとの批判もあり得ます。
私が考えるに、デカップリング論が成り立つのは3つの場合があるように見受けられます。第1は、世界経済から孤立しているような場合です。自国以外の世界経済から孤立したアウタルキーを形成しているのであれば、世界経済のイベントからはデカップリング出来るのは当然です。大昔の共産主義のころのソ連なんかが当てはまりそうな気もしますが、世界経済から孤立しているとすれば、世界から自国への波及経路が切断されているということであり、同時に、自国から世界経済へも何らの影響を及ぼさないわけですから、エコノミストとして分析する必要すらないように思わないでもありません。第2に、ある国の何らかのイベントが影響を受ける国によって逆方向に働く場合が考えられます。典型的には、商品価格の動きなんですが、原油価格で考えると分かりやすいでしょう。原油価格の上昇は産油国以外の、例えば、日本なんかには景気へのマイナス要因となりますが、産油国側からするとプラス要因となるわけで、産油国への輸出が順調に増加すれば、原油価格の上昇を相殺出来る部分があり得ます。イベントに対して景気の方向の偏微係数の符号が逆になっているわけです。第3の場合は、景気に波及するラグがとっても長い場合です。教科書的な景気循環では、在庫循環が2-3年、設備投資循環でも8-10年ですから、例えば、ある国から別の国への波及ラグが何らかの要因で6四半期以上の長さであれば、イベントの初発国で景気後退が生じていても、その時点では別の国には波及しておらず、また、別の国に波及するころには初発国では景気が回復している、といったサイクルが考えられないでもありません。山と谷が逆になるのであれば、デカップリングが成り立っていると言えます。

ADB からすれば、経済見通しの対象となる域内経済では中国+インドの2国でシェアが55%に達し、この2国が米国経済の減速にもかかわらず順調な成長を続けていますから、高めの成長率見通しを出そうという気になるのは大いに理解はしますが、それにしても、4月に紹介した IMF とともに、国際機関のエコノミストがデカップリング論をお好きなのには、正直なところ、少し驚いています。従来から主張しているように、私はデカップリング論には少し懐疑的で、控えめに言っても、実証的に疑う余地なく支持されているわけではないと考えているんですが、米国経済からの波及ラグが、大西洋経由のヨーロッパ諸国と違って、太平洋経由のアジアでは地域的な特性から長いんだとすれば、ひょっとしたら、日本も含めてアジアではデカップリング論が成り立つ素地があるのかもしれません。
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2007年09月17日 (月) 17:15:00

3連休最終日はホームページの html を書き換え、ノーベル文学賞について考える

今日も、朝からいいお天気で気温も上がって30度を超え、厳しい残暑でした。蒸し暑かったです。天気予報によれば、今週いっぱいは同じような残暑が続くらしいです。

9月も半ばを過ぎているのにまだ残暑が厳しいので、今日はなるべく外出しないようにして、今日は図書館しか出かけませんでした。朝からは、我が家が独自ドメインで運営しているホームページの html をかなり大幅に書き換えます。先日も紹介しましたが、 html 4.0 になってから、font タグなんかが非推奨になったので、ホームページのトップをかなり大幅に書き換えました。6月に Windows Vista を買ってから、html エディタについての考えがまとまらず、最終的には、かなりのシェアを誇るIBM のホームページ・ビルダーあたりを買おうかと考えつつも、まだ、テキストエディタで html を編集しています。少し前までは、Microsoft の Front Page を使っていたんですが、今さらながらに、テキストエディタでタグの中身まで見ると、かなりいい加減だということを理解しました。 font タグなんかの文字装飾のタグを徹底的にスタイル・シートで書き換えます。2時間近くかかりました。
午後からは図書館に行きました。どうして、図書館に行ったのかというと、村上春樹さんの本を借りようと思ったからです。どうして、借りようと思ったかというと、先日も、トムソン・サイエンティフィックのノーベル経済学賞の有力候補者で書いたように、ノーベル賞の発表が近づいているからです。もうひとつ、ノーベル文学賞を思い出させる出来事がりました。先日、大雑把に新宿駅から都庁の方へ地下道を歩いていると、私の目には大江健三郎先生と映る人が歩いて来ました。お連れの人は息子さんの光さんとお見受けました。お二人だけの親子連れです。何といっても、かのノーベル文学賞受賞者ですから、私なんかの一般ピープルと違って、黒塗りの自動車なんかで移動するのかと思っていたんですが、周囲に溶け込んだ地味な色使いの服装で、親子で新宿の地下道を歩いていました。改めて、大江先生を身近に感じたりした次第です。実は、私の方も子供といっしょで親子連れです。周囲の人もそんなに騒ぎませんでしたし、お互いに親子連れだったので、何となくやり過ごしてしまいました。ミーハーっぽくサインでももらえばよかったと、後になってから後悔したりしました。それはともかく、やっぱり、ノーベル文学賞を思い出させる出来事でした。
それから、子供達と話をしていたんですが、我が家の小学生は今週末から始まって、4週連続で3連休になるようです。今週、というか、今日は敬老の日ですし、来週は秋分の日、その次は10月1日が都民の日で、小学校なんかはお休みだそうです。創立記念日の代わりなのかもしれません。そして、最後は体育の日です。もっとも、我々サラリーマンも都民の日以外は3連休ですから、今年の後半は3連休が多いようです。11月3日の文化の日は土曜日に重なってしまいましたが、11月23日の勤労感謝の日や12月23日の天皇誕生日なんかは3連休に貢献しています。エコノミストとしては、個人消費が盛り上がって欲しいと思わないでもありません。
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2007年09月16日 (日) 21:37:00

一家そろって駒場東邦文化祭に行った後、午後からは下の子を科学教室に連れて行く

今日は、朝からいいお天気で気温も30度を超えて上がり、夏が戻って来たような残暑の厳しいお天気でした。蒸し暑かったです。天気予報によれば、明日も同じようなお天気が続くらしいです。

今日は朝から一家そろって駒場東邦文化祭に行きました。今年で第50回だそうで、学校のホームページとは別の専用のWEB サイトも開設されています。もっとも、そんなに情報が豊富というわけでもないようです。なお、去年の9月には海城祭と開成祭に行った記憶があります。いずれも男子単学の中高6年制一貫教育校です。私も関西方面ではそれなりに有名な中高6年制一貫教育の学校に通っていましたので、親しみはありますが、何せ30年ほど前のことですから、関西と東京の違いもあって、何の参考にもなりません。
東急新玉川線の池尻大橋駅から登り道を歩いて駒場東邦中学・高校に着きます。残暑が厳しく蒸し暑いので、いきなり子供達に水分補給をさせたりした後、まず、化学部の部屋をのぞきます。いろんな化学の実験を見せてもらったり、最後はスライムを作ったりして楽しみます。おにいちゃんも下の子も科学教室で白衣を着るので、少し親しみがあったかもしれません。この化学部に一番長く滞在しました。次に、生物部に行きます。ちょっとした水族館になっていたり、ハムスターに触ったりして遊びます。さらに、航空部や鉄道部にも行きます。鉄道部では定番のNゲージを運転したりします。最後は、下の子の強い希望で将棋部に行きましたが、ひたすら対局する趣向のようで、詰め将棋の問題も難しいので早々に退散しました。
下の写真は化学部の部屋で実験を体験する子供達とスライムを作る子供達です。スライムは写真フィルムのパッケージに入れてお土産で持ち帰りました。

駒場東邦文化祭にて化学部の実験を体験する子供達  駒場東邦文化祭にて化学部でスライムを作る子供達


渋谷で昼食の後、私は下の子を連れて科学教室に行きます。2週間前の単元の続きで、植物の作りと花・種子のその2だったそうです。最後にお迎えに行った時に、小学生が並んでプリントを提出しているところを見たんですが、我が家の下の子がひときわ背が高いように見えました。下の写真は科学教室を終えた白衣姿の下の子です。

科学教室を終え白衣姿の下の子

昨日今日と出かけていたので甲子園のデーゲームは見られませんでした。また、今夜は駒場東邦文化祭で撮った写真を10枚ほどピックアップして、アルバムを作成していたので、ブログをアップするのが少し遅れてしまいました。明日は少しゆっくりしたいと思います。野球はやるんでしょうか?
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2007年09月15日 (土) 18:15:00

おにいちゃんと科学教室の後、ポケモン不思議のダンジョンで遊ぶ

今日は、少し雲が広がる時間帯があったものの、午後からはよく晴れていいお天気でした。気温は昨日以上に上がって30度を超えたようです。気象情報によると、東シナ海を北上する台風11号が湿った空気を運んで来て湿度が高いそうです。確かに、かなり蒸し暑かったです。

科学教室で白衣姿のおにいちゃん

今日は午後からおにいちゃんといっしょに科学教室に行きます。2週間前の9月1日、眼鏡を買った後に行った科学教室でやった単元の続きで、電磁石の2だったそうです。最初に、白衣を着終えて眼鏡をかける前に写真を撮ります。「またか」といったカンジでおにいちゃんの表情はさえません。まあ、自動車がありませんからドライブに行ったりするわけではなく、お酒を飲んだりもせず、その昔は、私も書道を習ったりしていた時期もあるんですが、今では、子供達のボーイスカウトや習い事に同行するばかりで、もちろん、パチンコや競馬なんかのギャンブルもせず、ひたすら質素な生活を送っていますので、子供達の写真を撮ってブログを書くのが趣味になってしまっているので、仕方がありません。こういった父親のシャビーな生活について、下の子はともかく、おにいちゃんは理解してくれているようです。さすがは5年生です。おにいちゃんを科学教室に残して、私は喫茶店に入って本を読んだりして過ごします。

ポケモン不思議のダンジョンで遊ぶ子供達

科学教室を終えて家に帰ると、子供達はニンテンドーDSを取り出して、ポケモン不思議のダンジョンで遊びます。先月の下の子のお誕生日のプレゼントです。下の子だけでなく、おにいちゃんも便乗して買ってもらいました。ゲームが始まると子供達の表情がイキイキとします。おにいちゃんの表情も科学教室の時とは違います。ゲームの内容については、テレビのコマーシャルで言っているんですが、自分自身がポケモンになって、世界の危機を救うんだそうです。私はこれ以上はよく知りません。かなり前から、下の子はおにいちゃんのゲームの腕前をとっても高く評価していて、おにいちゃんが鮮やかにゲームを進めるのを見ているだけでも楽しいと言います。今日も、おにいちゃんが科学教室から帰るのを待ちかねて、おにいちゃんの子供部屋になだれ込んで、いっしょにゲームをして遊んでいました。勉強もして欲しいのはヤマヤマですが、兄弟仲良く遊んでいるのを見るのは私の明日への活力の源になります。
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2007年09月14日 (金) 22:23:00

記念すべき誕生日に虎ブロ停止の残念なお知らせ、その他の雑感

今日も、朝からは雲が多かったものの、昼前からはよく晴れていいお天気でした。気温もそれなりに上がりました。昨日に比べて、やや湿度が上がり、その分だけ蒸し暑かったです。

今日は私の誕生日です。1年振りに迎える誕生日です。当然です。どんどん、50歳が近づいているように思います。特に、今週は水曜日の安倍総理辞任の記者会見から少しバタバタした局面がありました。いつもは夜の8時前後に書き上げるエントリーが10時とか、11時近くになってしまったりして、やや疲れが溜まっているような気もしますので、通例の通り、今夜のエントリーは週末前ということで軽い話題をいくつか取り上げたいと思います。
まず、いきなりお詫びなんですが、昨年の10月6日と昨夜に取り上げたノーベル賞の有力候補者を発表しているトムソン・サイエンティフィックは財団ではないそうです。純粋な民間企業だそうで、お詫びして訂正したいと思います。コッソリとお知らせいただいた知人に感謝します。
それから、誠に残念なんですが、この大事な時期にしばらくの間、虎ブロを停止しないまでも、大きく頻度を落とすことにしました。理由は先週末あたりから goo ブログにトラックバックが飛ばなくなったためです。虎ブロガーの間でトラックバックを飛ばすのは大きな楽しみだったんですが、なぜかダメになりました。それどころか、私のブログの URL を入れるとコメントすら拒否されてしまいます。仕方がないので、 URL なしでコメントをお返ししているんですが、トラックバックに比べてコストが大きいので、やむなく、大幅に虎ブロの頻度を落とすことにしました。私の見た限り、虎ブロは goo ブログの比率がかなり高いので、そのうちに、何回かテストしつつ、クライマックス・シリーズや日本シリーズまでに回復してくれることを期待しています。長い雌伏の期間を経て、ようやくセリーグ首位に躍り出て、これからが大切な時期なのに、ブログで取り上げる頻度を落とすのは本当に残念です。それにしても、今夜は甲子園での中日戦にリリーフ陣の久保田投手+藤川投手で、どちらも、ウッズ選手に打たれて、2人合計で4点取られるんですから、ムリをして来たツケが溜まっているではないかという気がしないでもありません。少し休憩モードにすることは出来ないんでしょうか?
先日、下の子のお誕生日のお祝いをしたんですが、誕生日プレゼントのニンテンドーDSソフト「ポケモン不思議のダンジョン」が届いたようです。下の子はゴンベになりたかったそうなんですが、なぜか、ヒコザルになってしまったと言っていました。おにいちゃんは便乗していっしょに買ってもらったんですが、ヒトカゲになったそうです。今週は私が少し忙しかったので、子供達がゲームを遊んでいるところを見かけなかったんですが、今週末は3連休ですので写真でも撮りたいと考えているところです。
最後に、自民党の総裁選では各派閥が雪崩を打って福田元官房長官支持に傾きつつある、と夕刊で報じられていました。私の場合、自民党の総裁選はモロにボスを選出するプロセスに直結しますから、軽々な発言を控えていますが、つい先日やったばかりの内閣改造なんかが繰り返されるのかと思うと、少し気が重くならないでもないところです。しかし、昨年の今ごろと同じで、自民党の総裁選までの束の間、霞ヶ関の官庁街は少し遅れてやって来た夏休みみたいなもので、時間の自由度が高まっていることも事実です。仕事が忙しくなる嵐の前の静けさかもしれません。今週末と来週末は2週続けて3連休ですので、月末の忙しげな時期を控えて英気を養いたいと思います。

みなさんもよい週末を!
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2007年09月13日 (木) 22:03:00

トムソン科学財団によるノーベル経済学賞の有力候補者

今日は、久し振りに、朝からよく晴れていいお天気でした。気温はそれなりに上がりましたが、真夏の暑さからはほど遠く、湿度も低かったようです。秋の気配を感じさせる一日でした。

今週になって、いろいろとコメントやトラックバックをいただいて、今さらながらに、私のブログの幅広さを実感しています。自慢話はこれだけにして、基本的には、週初めは格調高く始まって、段々と格調を下げて行き、金曜日は週末前と称して軽い話題で済ませて、週末は子供と出かけた親バカ日記になるのが、私のブログの一般的なパターンで、今週もその通りです。木曜日の今日あたりから格調が下がります。今夜は、トラックバックをいただいたエコノミストの方のブログからのパクリで、トムソン科学財団によるノーベル経済学賞の有力候補者について取り上げます。もっとも、純粋なパクリではなく、昨年も10月6日のエントリーで取り上げています。昨年10月6日のエントリーをご覧いただければいいんでしょうが、それもメンドウなことと思いますので、おさらいのために再掲します。昨年、トムソン科学財団はノーベル経済学賞の有力候補者として以下のエコノミストを上げていました。

  1. 国際貿易理論への貢献に対して

    • Jagdish N. Bhagwati 米国コロンビア大学教授

    • Avinash K. Dixit 米国プリンストン大学教授

    • Paul Krugman 米国プリンストン大学教授

  2. 情報技術への投資と経済成長、また計量経済学で広く応用される技術のモデル化に関する貢献に対して

    • Dale W. Jorgenson 米国ハーバード大学教授

  3. 取引費用の経済学、契約、インセンティブとコーポレートガバナンスなどに関する貢献に対して

    • Oliver D. Hart 米国ハーバード大学教授

    • Bengt R. Holmstrom 米国マサチューセッツ工科大学教授

    • Oliver E. Williamson 米国カリフォルニア大学バークレイ校教授

で、結局、ノーベル経済学賞はコロンビア大学の Edmund S. Phelps 教授に対して for his analysis of intertemporal tradeoffs in macroeconomic policy の功績で授賞されました。エコノミストの業界では、フェルプス教授はリアル・ビジネス・サイクルの研究者として有名だと思います。まあ、厳しい言い方をすれば、結果として、トムソン科学財団は外したわけです。もちろん、今年の有力候補者もトムソン財団のホームページに掲載されており、以下の通りです。

  1. 国際貿易と経済的成長に対する貢献に対して

    • Elhanan Helpman 米国ハーバード大学名誉教授

    • Gene M. Grossman 米国プリンストン大学教授

  2. 産業組織と規制に関する研究に対して

    • Jean Tirole 仏トゥールーズ産業経済研究所所長

  3. オークションのメカニズムに関する理論的および実践的な功績に対して

    • Robert B. Wilson 米国スタンフォード大学名誉教授

    • Paul R. Milgrom 米国スタンフォード大学教授

昨年は国際貿易理論への貢献として、Bhagwati 教授や Krugman 教授なんかが上げられていたんですが、今年は同じようなテーマで、Helpman 教授と Grossman 教授が上げられています。でも、微妙に違うことは確かです。それから、経済学から遠く離れた物理学賞で、カーボンナノチューブの研究で有名な名城大学の飯島澄男教授を、トムソン財団は物理学賞の有力候補者として上げています。NEC筑波研究所の研究者として有名な研究者で、最近は毎年のようにノーベル賞の候補者になるんですが、詳しい研究成果なんかは私にはサッパリ分かりません。なお、ついでながら、昨年もエルビウム添加ファイバー増幅器の開発への貢献に対して、東北大学の中沢正隆教授が物理学賞の有力候補者として上げられていました。再び、研究成果については私にはサッパリ分かりません。さらについでに、科学から離れる分野ですが、私は今年こそ村上春樹さんにノーベル文学賞を受賞して欲しいと期待しています。でも、昨年も書きました通り、トムソン財団は科学財団ですから文学賞については特に有力候補者の名前を上げることはしていません。
数年前にジャカルタの役所に勤務している時、当時の局長なんかとランチの折に、日本人でノーベル経済学賞の有力候補は誰かと聞かれたことがあります。当時の国際的なご活躍を考慮して、スタンフォード大学の雨宮健教授と青木昌彦教授、さらに、開発経済学の分野で著名な政策研究大学院大学の速水佑次郎教授の3人の名を上げつつ、3教授とも少しお年なものですから、実際には、10年くらいたった先の話として、東京大学の林文夫教授がもっともノーベル経済学賞に近い日本人ではないか、と発言したことを記憶しています。ちょうど、2000年の暮れに Princeton University Press から林教授が "Econometrics" のテキストを出版した直後だったので、それなりに説得力はあると思ったんですが、開発経済に携わっていた役所でしたから、速水教授をもっとも高く評価しているような雰囲気が伝わって来ました。なお、聞かれてもいなかったのに、ついでに、インドネシア人でノーベル経済学賞に一番近いのはコーネル大学のアジズ教授だろうと付け加えると、インドネシアのエコノミストについてよく勉強していると思ってくれたのか、私の評価が高まったように感じなくもありませんでした。その1年ほど後、アジズ教授が夏休みでインドネシアに帰省した折に、私が勤務していた役所で記念講演会を開いたので招待してもらったんですが、インドネシア語での講演だったためサッパリ理解できませんでした。

ラマダンが始まった今日、何となく、インドネシアの思い出も含めてノーベル経済学賞に関する軽い話題でした。
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2007年09月12日 (水) 22:52:00

安倍総理大臣辞任は相場にどのような影響を及ぼすか?

今日も、朝からが降り、午後には上がりましたが、雲が広がり、ぐずついたお天気でした。昨日や一昨日ほどではなかったんですが、日中は少し蒸し暑かったです。でも、夜になると涼しくなりました。ここ数日は気温が下がり続けているような気がします。

今日の午後2時から緊急記者会見があり、安倍総理大臣が辞意を表明しました。夕刊各紙のトップ記事でしたから、ご覧になった方も多いと思います。ネットのニュースサイトでもいろんな記事が流れているん中、取りあえず、いつもの朝日新聞のサイトから、私から見てもっとも適当な記事の最初のパラだけ引用すると以下の通りです。

安倍首相は12日午前、辞任の意向を固め、自民党の麻生太郎幹事長ら複数の自民党幹部に伝えた。午後2時から首相官邸で記者会見し、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の延長に向け、民主党の小沢一郎代表に呼びかけた党首会談を断られたことを受け、「今の状況で、国民の支持、信頼の上に力強く政策を進めていくのは困難」と辞任の理由を説明した。昨年9月の就任以来、「政治とカネ」を巡る問題や失言で閣僚の辞任が相次ぎ、今年7月の参院選では自民党が惨敗し、参院で与野党が逆転した。8月末に内閣改造を行ったが、その後も閣僚が辞任するなど、政権運営が完全に行き詰まっていた。首相の退陣を受け、自民党は後継を選ぶ総裁選を実施する。

2時からの記者会見は私も役所でテレビを拝見していました。実に、あっさりしたステートメントの後、やっぱり、あっさりした質疑応答も含めて20分余りの記者会見でした。記者会見でメディアから出た質問は、与党が大敗した参議院選挙結果を受けても辞任しなかった上に、内閣改造をして臨時国会で所信表明演説をし、今日の午後1時から衆議院で所信表明演説に対する代表質問が始まろうとした矢先に、どうしてこのタイミングで辞めるのか、国民や支持者への説明責任はどうするのか、といった内容だったと記憶しています。テレビで見た国民の反応は、参議院選挙の結果を受けて早めに辞めるべきだった、というのと、もう少し続けてもよかったんではないか、との2論に分かれているような気がします。もっとも、この2論の比率は分かりません。さらに、3時から民主党の小沢代表も記者会見しました。ステートメントもなく、質疑応答だけで15分余りで終わりました。少し前に安倍総理が職を賭すと発言したテロ特措法に関する党首会談について、安倍総理の記者会見と少しかみ合わない部分があったりしました。与謝野官房長官や自民党の麻生幹事長も記者会見し、安倍総理の健康問題を辞任の一因として示唆したりしていました。

東証日経平均株価の推移


上のグラフは今日の東証の日経平均株価の推移です。安倍総理の辞任の報道が流れた午後1時ころにスパイクした後、ジリジリと下落しました。一言でいえば乱高下したということになります。辞任の一報が入った瞬間は、支持率の低い不人気総理の辞任ということで買いが入ったんでしょうが、よくよく考えると、次期総理選出を巡る政治的な混乱や当面の政治空白などを嫌気した売りが優勢になったものと考えられます。午後2時からの安倍総理の記者会見が終わったころから一段安となっています。もっともな展開だと思います。債券も売られているようで、国債金利は少し上昇しました。
今後の政治的な展開は私には分かりませんが、相場的には、第1に、株式市場にはいい材料とはとても思えません。特に、2年前の郵政総選挙あたりから株価を押し上げて来た構造改革への期待がしぼんだりすると、海外投資家なんかから失望売りが出る可能性も否定できません。第2に、目先は政治に弱い円が売られるんではないかと予想しています。もっとも、政治面ではなく経済的に考えると、来週の日銀の金融政策決定会合での利上げは遠のいた気がしますが、引き続き、日銀が利上げ基調を維持する一方で、米国連邦準備制度理事会 (FED) が来週の連邦公開市場委員会 (FOMC) で利下げに踏み切ることが確実視されているだけに、日米金利差が縮小することから、より長い目で見ると、こちらは円高要因となります。政治要因と経済要因のどちらが強いかは、繰返しになりますが、目先は政治要因による円安、より長い目で見ると経済要因による円高ではないかと通常は考えられます。しかし、夕刊には大混乱の見出しも躍っていたくらいで、ある意味で異常な事態とも考えられますから、セオリー通りにはならない可能性も十分あります。

いずれにせよ、今後の政局次第で相場が大きく動く可能性があり、エコノミストの見方と大きく食い違う局面も十分にあり得ると思います。昨夜と一昨夜、このブログに書いたように、経済動向や相場の方向性を見極める必要性が高まっている中で、不透明要素がさらに加わった気がします。
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2007年09月11日 (火) 22:02:00

認知ラグをどのようにミニマイズするか?

今日も、朝からが広がり、時折が降る、ぐずついたお天気でした。昨日ほどではなかったようですが、気温もそこそこ上がって蒸し暑かったです。

今日、内閣府から7月の機械受注統計が発表されました。7-9月期以降の設備投資の動向を占う上で、重要な指標だと考えられています。いつもの朝日新聞のサイトから引用すると以下の通りです。

内閣府が11日発表した7月の機械受注は、民間設備投資の先行指標となる「船舶・電力を除く民需」(季節調整済み)が1兆1235億円で、前月より17.0%増えた。今回の景気拡大期では03年10月についで2番目に高い伸び率だ。ただ、鉄道車両や携帯電話端末などで大型の受注が入るなど特殊要因による伸びが大きく、内閣府は「一進一退で推移している」という基調判断は2カ月連続で据え置いた。
製造業では、電気機械が前月比34.4%増、化学工業が30.7%増と好調だった。非製造業では運輸が80.6%、通信が17.8%伸びた。一方、外需は10.8%減と2カ月連続で減少した。
4-6月期の国内総生産(GDP)2次速報では設備投資が大幅に落ち込んだが、内閣府は「(今回の機械受注の伸びは)今後の設備投資について明るい材料だ」としている。

マーケットの予想は1ケタの半ばでしたから、機械受注統計をスラッと読めば報道の通りなんでしょうが、ヘッドラインの数字をそのまま受け取ることに私はやや躊躇しています。理由は3点あります。第1は、機械受注統計はもともと振れが大きい統計で、短月で判断するのは危険だと考えているからです。7月の結果は6月のリバウンドの部分も含まれており、そのまま受け取ることにはリスクが伴います。第2に、6月に続いて7月も外需が落ちていることです。現時点では、賃金上昇が低い水準で推移している日本経済は、GDP項目の大きな部分を占める消費に盛上がりを欠き、外需に頼る部分は少なくありませんし、米国経済が大きく減速しているだけに、気がかりな傾向と言えるかもしれません。第3に、携帯電話がスパイクしていることです。大型受注が入ったようです。携帯電話がどうして機械受注統計に組み込まれているのか不明ですが、耐久消費財ですから設備投資の増加につながる部分は決して大きくない可能性があります。
1990年代初めのバブル経済崩壊の時も、1990年代後半の金融不況の時も、いずれも不況に対する認知ラグが大きく、景気循環の振幅を大きくした可能性が指摘されています。一般に、経済政策のラグは3種類あり、認知ラグ、実施ラグ、波及ラグと呼ばれます。マクロ経済の安定化を図るために金融政策が割り当てられるのが先進国のスタンダードになりましたから、かつての財政出動のような実施ラグはグンと短くなった可能性が高いですし、波及ラグも経済のIT化とともに短くなっているように受け取られていますが、認知ラグが大きければ、どうしようもありません。

昨夜のエントリーでも書きましたが、ここしばらく、年内いっぱいくらいの日本経済の方向性を見極める必要があります。認知ラグをミニマイズするため、エコノミストの力量が問われているような気がしてなりません。
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2007年09月10日 (月) 19:50:00

そろそろ景気は転換点を迎えるのか?

今日は、朝から雲が広がり、が降ったり止んだりのお天気でした。気温も30度くらいまで上がって蒸し暑かったです。厳しい残暑はまだ続くようです。

先週金曜日に発表された米国の雇用統計が4年振りにマイナスをつけ、今朝公表の日本のGDP統計、業界で言うところの2次QEとともに、日米景気の大幅な減速が統計的に確認されました。円レートは米ドルに対しても、ユーロに対しても上昇して円高となり、今日も東証の日経平均で見た株価は大幅に下落しました。景気後退の足音を聞きつけている人もいるかもしれません。
取りあえず、NIKKEI.NETのサイトから2次QEの記事を引用すると以下の通りです。

内閣府が10日発表した2007年4-6月期の国内総生産(GDP)改定値は物価変動の影響を除いた実質で前期比0.3%減、年率換算で1.2%減と3・四半期ぶりのマイナス成長となった。改定値に反映する統計で設備投資が振るわず、8月の速報より前期比は0.4ポイント、年率では1.7ポイント下方修正された。成長率の減速は昨年10-12月期から続いた高成長の反動の側面があり、景気の回復基調は崩れていない。ただ、米経済の減速懸念などから景気の先行きには不透明感が出ている。
改定値は、民間調査機関による事前予想の平均(実質で前期比0.2%減)を下回った。実質0.3%減のうち、国内と海外がどれだけ影響したかの内訳を見ると、内需がマイナス0.3%分(速報値は0.1%分)、外需は0.0%分(同0.0%分)だった。
過去の数値もさかのぼって改定した結果、これまで前期比0.1%増だった06年7―9月期が0.1%減に下方修正され、3・四半期ぶりのマイナス成長となった。

技術的には、先週発表された法人企業統計調査の設備投資の結果をGDP統計に素直に反映したもので、4-6月期の統計ですから8月に発生した金融市場不安は関係ありません。実質GDP成長率への寄与度で見ると、設備投資が1次QEの+0.2%から今回の2次QEで-0.2%に0.4%ポイント下方修正されており、全体の実質成長率がこれを反映して、そのまま下がったという形になっています。そもそも、昨年末くらいの経済見通しにおいても、日米ともに今年の年央は景気減速が予想されており、従来から、この時期は景気が弱含みすると考えられていました。そこに、米国のサブプライム・ローン問題に端を発する8月の金融市場不安が重なったわけで、景気の減速が当初考えられていたよりも大幅になることが予想されるのは当然と言えば当然です。
日米両国経済で考えるべきポイントは質と量の面です。米国経済は遅くとも来週18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で少なくとも25ベーシス、おそらく50ベーシスの利下げを決めて、量的な対処を実施するでしょうが、サブプライム・ローン問題の本質と私が見なしている格付けの質的な対応は、まだ見えていません。日銀も来週18-19日の金融政策決定会合で利上げは見送られ、量的な対応は出来ませんが、質的な問題は設備投資です。現時点で利用可能な情報を総合すると、4-6月期の設備投資のマイナスは耐震構造問題に起因する構築物の減少という一時的なものであり、その後の資本財出荷などを考慮すると、7-9月期には4-6月期の反動もあって設備投資はリバウンドすると私は考えていますが、質的に設備投資循環が反転している可能性も完全に否定するのは困難です。もっとも、この循環的な動向は少なくとも2-3四半期か、もっと長く見届けないと何とも言えません。他方、当面は為替がどの水準で落ち着いて、米国経済の減速がどの程度になるか、すなわち、日本から見た外需の動向が短期的な景気を左右すると考えられます。
いずれにせよ、今週と来週の相場は荒れると私は予想しています。単刀直入に言えば、株式相場は下げる可能性が高いと言えるかもしれません。11月決算の投資銀行の第3四半期、6-8月期の決算が公表されるのも一因です。しかし、株式相場の動向に一喜一憂するのではなく、資金の流れがどこまで細るのか、原油価格をはじめとする商品相場の動向も含めて、量的・短期的な分析に止まらず、ヨーロッパやエマージングとのデカップリングが可能となるかどうか、循環的な設備投資動向まで含めて、質的・中長期的な動向をいかに分析するか、ここ1-2週間はエコノミストの分析能力が問われそうな気がしてなりません。
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2007年09月09日 (日) 23:04:00

すべて1点差の壮絶な東京ドーム3連戦、結果は10連勝

この週末の東京ドームでのジャイアンツ3連戦は壮絶な戦いになりました。結果はタイガースが3戦とも1点差で制して、結局、先週から10連勝です。実力の差は歴然としていました。昨日との違いは首位固めとも言えます。豊田投手には抑えられましたが、ジャイアンツのクローザーの上原投手鳥谷内野手と控えの藤原外野手が完璧に打ち込んでの勝利です。抑え投手の差が出たと言えます。もちろん、我がタイガースの藤川投手は勝越し打は打たれていません。でも、今夜もそうですが、チョビチョビ点は取られていたりします。さらに、ウィリアムス投手は出て来ませんでしたし、久保田投手も完璧に抑えるわけではなく、客観的には疲れは見えます。
テレビ観戦している私でもこれだけ疲れたんですから、選手はもちろん監督やコーチはもっとヘトヘトなんでしょう。緊張感あふれるゲームと言えば聞こえはいいんでしょうが、もっと楽勝するタイガースも見たいです。


がんばれタイガース!
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2007年09月09日 (日) 17:24:00

午前中は下の子をカブ隊に連れて行き、午後から渋谷氷川神社のお祭りに行く

今日も朝から快晴で気温も30度を超えて上がったようです。9月になっても厳しい残暑が続いています。

朝から下の子をボーイスカウトのカブ隊に連れて行きます。いいお天気ですから、いつもの通り、自転車のタンデムで行きます。自転車なら我が家から10分ほどです。地下鉄だともう少しかかります。下の写真は自転車で団地を出発する下の子です。

自転車でカブ隊に向かう下の子

これまた、いつもの通り、下の子をカブ隊の集合場所に置き去りにして、私は図書館に行きます。借りていた図書とDVDを返却し、スポーツ新聞マンガを読みます。基本的には、スポーツ新聞が眼目だったりします。昨夜の阪神タイガースの熱戦と首位奪還の跡を振り返ります。新たな感慨に浸ったりします。

午後から、おにいちゃんのクラスメートが電話して来て、神社のお祭りに行きます。渋谷氷川神社の例大祭です。私は仏教徒ですので詳しくないんですが、この時期は夏祭りになるんでしょうか、それとも、秋祭りなんでしょうか。いずれにせよお祭りであることは確かで、お店がいっぱい出ていました。おにいちゃんがお祭りに行くと聞いて、下の子も行きたがるので私が同行します。ハッキリ言って、おにいちゃんはクラスメートといっしょにお祭りに行きたいんであって、下の子を世話する意図も能力もないと考えられますから、おにいちゃんとクラスメート組、下の子と私の組の2組に分かれてお祭りを楽しみます。
下の子はリンゴ飴を買い求めます。たぶん、見た目に魅かれてなんだろうと思います。私も記憶がありますが、おいしいものの食べにくいです。特に、小さな子供は容易には食べ進めないような気がします。我が家の下の子も時間をかけて食べ切ります。それから、おにいちゃんがくじ引きでハズレの商品としてゲットしたおもちゃを探し回ったりします。おにいちゃんもクラスメートとともにアチコチ遊び回ります。時折、私もおにいちゃんに軍資金を補給してやったりします。残暑厳しい中、汗だくになって遊び回ってしまいました。

渋谷氷川神社の例大祭
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2007年09月08日 (土) 21:01:00

9連勝で首位とは、余りにも強いタイガース

毎晩毎晩、しびれるような勝負が続きます。それを1点差でしのいで9連勝首位です。
最下位まで落ちた序盤のタイガースの戦いを見て、クライマックス・シリーズが開催される今年は、必ずしも1位通過は必要ないと私は思っていたんですが、かなりリリーフ投手陣にムリをさせつつも、とうとう首位に上り詰めたという感慨は確かにあります。9連勝で首位なんですが、藤川投手が9連投していることも事実です。もっとも、リリーフ陣に関して言えば、ジャイアンツも昨夜は同点で上原投手、今夜は1点差で負けていても豊田投手を投入していますから、どのチームもムリをさせているのは同じなのかもしれません。私は日本シリーズ出場の方がより重要と考え、1位通過にこだわらない方なので、クライマックス・シリーズへの出場が決まれば、リリーフ陣はゆっくり休ませてあげたい気もします。

がんばれタイガース!
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2007年09月08日 (土) 17:02:00

下の子を科学教室に連れて行き、ついでに買い物

今日は、台風一過の晴天で気温も上がり、最高気温は確認していませんが、猛暑日だったのかもしれません。真夏が戻って来たような蒸し暑さでした。

今日は午後から下の子を科学教室に連れて行きます。今日のテーマは植物で、花や種子について勉強したようです。私の専門分野ではないのでよく分からないんですが、宿題まで出たようです。私はその間に買い物を済ませます。普段から、青山の我が家と霞が関官庁街の一角にある役所を往復するだけで、大きなターミナル駅に出るのは週末くらいなので、プリンタのトナー・カートリッジを買い求めたりします。我が家の近くには家電量販店はありません。
それから、下の子のリュックのジッパーが壊れ、科学教室やボーイスカウトのカブ隊の活動などに必要ですから、新しいリュックを買うためにスポーツ店なんかのお店を探します。本格的な登山用品店があり、さすがに丈夫そうなリュックもあったんですが、下の子に持たせる大きさだったら女性用になるので色調が合わなかったり、また、本格的な登山用品ですから普段持ちとしてはお値段が高かったりして、結局、普通のカバン屋さんで買うことにしました。下の子は特に何のこだわりもなく、そのへんのを買い求めました。私と同じで、買い物にアッサリした関西人気質を垣間見た気がしました。

下の写真は科学教室で白衣姿の下の子です。後ろの方には教材として使ったのであろう植物の鉢がいっぱいでした。やや逆光気味ですが、何とか、雰囲気は伝わるかと思います。

科学教室で白衣姿の下の子
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2007年09月07日 (金) 22:01:00

昨夜は投手戦、今夜は乱打戦、それもまたよし

昨夜の投手戦と対照的な乱打戦に終止符を打ったのは代打桧山選手のホームランでした。それまで、タイガース打撃陣はシングルヒットばっかりで、ホームランはジャイアンツ以外には禁止されているのかと誤解していましたが、最後の最後にクローザーの上原投手を打ち込んでの勝利は大きいと思います。
それにしても、久保田投手はやっぱり疲れてるんでしょうか。ペナントレースの最後まで、こんな調子で続くわけはないんですから、投手起用にはもうひと工夫あってもいいような気がします。まあ、根本的には昨夜のように打てないのが原因なんですが、いいピッチャーが先発すれば打てないんですから、それはそれで仕方ない気もします。何を書いているのかわけが分らなくなってきました。決して、酔っ払っているわけではありません。
それにしても、東京ドームは狭いです。我が家に近い神宮球場も顔負けかもしれません。神宮の場合は東京六大学が使うんですから仕方ない気もしますが、東京ドームは何とかならないんでしょうか。ジャイアンツのホームランがすべて球場のせいとは言いませんが、少なくとも、外野手がメチャメチャ前に守ってますから、単打でつないでホームに返すタイガースの野球には不利そうに見えます。ジャイアンツも FA した他球団のスター選手を買い取るお金があるんでしたら、スタジアムも世界標準に近づける努力をして欲しいと思います。


がんばれタイガース!
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2007年09月07日 (金) 19:47:00

台風の影響による小学校の登校時刻の遅れはホームページで知る

今日は、朝のうちに台風に伴う雨が上がって、昼前には陽射しが戻り、夕方にはすっかりいいお天気になりました。台風一過とまでは言えないかもしれませんが、今週末はいいお天気のようです。

今日の未明に小田原付近に上陸した台風9号は東日本から北日本を縦断する形で北上したようです。東京でも昨日は夜になって雨足が激しくなるとともに、風も強くなり、本格的な台風を感じさせました。でも、台風が近づいているにしては、甲子園球場ではプロ野球の試合が機嫌よく行われており、何だかんだと言いながら、日本列島も広いものだと実感しました。
遅れを伴いつつも地下鉄が動いていましたので、私の通勤の足には影響は軽微だったんですが、多摩川が氾濫寸前まで増水し、河川敷の救出作戦が敢行されたり、東海道線なんかの電車は止まったりしたらしいです。役所でも大きく遅れて出勤する同僚もいたりしました。でも、我が家では最も大きな被害を受けたのは雨漏りです。我が家の団地はおおむね東南向きに建っているんですが、この方向から雨が降ると雨漏りします。管理人さんにお願いして、一度、業者さんに修理に来てもらったんですが、全然ダメで雨漏りは直りませんでした。建物自体が古くなっているのかもしれません。昨夜は女房がバケツや洗面器を総動員して雨漏りを受けます。公務員住宅は割安だと言われていて、それはその通りなもかもしれませんが、中身の実体はこんなもんだったりします。
それはそうと、昨夜のニュースで北関東の方の小中学校なんかが軒並み休校になると報じられ、我が家の子供達も期待を膨らませていたりしたんですが、朝7時の時点で判断するので小学校のホームページを見るように、と言われたようです。今朝、7時過ぎに私が小学校のホームページを見ると、賢明にも、登校時刻を遅らせるとのお知らせがありましたので、我が家の子供達はしっかりと朝寝を決め込みました。最近では、電話による連絡網ではなく、こんな形でお知らせ情報が回るんだと初めて知りました。子供を小学校に通わせたり、いろんな習い事をさせるにも、インターネット上のホームページを閲覧したり、メールでの連絡をやり取りしたりすることが必要な時代に突入しつつあることを実感しました。
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2007年09月06日 (木) 21:46:00

どこまで連勝を続けるべきなのか?

今夜もサヨナラで横浜に快勝です。さすがに三浦投手を打ちあぐねましたが、結局、シーツ内野手のサヨナラ・ヒットで勝ちました。もっとも、相も変らぬ横浜の守備のミスでノーアウト満塁にした時点で勝ちは決まっていたようなもんです。杉山投手もよく投げて、交代する6回までゼロに抑えましたし、打線も点は取れなかったですが、押せ押せのムードでした。もっとも、負けていれば拙攻と言われるんでしょう。今も昔も大ブレーキのシーツ内野手が最後の最後に打ったんですから、勝つべくして勝った3タテで、クライマックス・マジック19も当然だと思います。
ここで、私のような小心者としては、どこまで連勝が続くのかが気がかりです。疲れを知らない久保田投手は今夜も2イニング投げましたし、クローザーの藤川投手も同点の場面にもかかわらず、東京ドームに出発する前のファンサービスで顔見せしました。今週末の巨人戦までがんばって、相性の悪い広島戦が来週に入ってから敵地の広島球場で始まりますから、そのあたりで、少し休憩してみてはいかがでしょうか?

お風呂に入っていてアップが遅くなりましたが、何はともあれ、

がんばれタイガース!
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2007年09月06日 (木) 19:48:00

米国のサブプライム・ローンを発端とする金融不安の本質的な問題は何か?

今日も台風9号の影響で、日中は雨が降ったり止んだりのお天気でした。気温は30度近くまで上がって、蒸し暑かったです。夜になって雨足が激しくなり、風も強まっています。

今日の日経新聞夕刊のトップは米国連邦準備制度理事会 (FED) のベージュブックでした。8月27日までの情報に基づいていることもあり、私から見れば、かなり楽観的な見方をしているようにも思えます。NIKKEI.NET のサイトから最初のパラだけを引用すると以下の通りです。

米連邦準備理事会 (FRB) は5日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を発表した。米国の信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題を発端とする金融不安が住宅市場を一段と冷え込ませ、家計や企業の借り入れ条件も厳しくしているとの懸念を表明した。ただ、米経済全体への影響はまだ限られており、景気の緩やかな拡大が続いているとの認識を示した。

今年に入ってから、サブプライム住宅ローンの問題が持ち上がり、今夏には金融不安まで発展しましたが、この記事を見ても、問題の本質を正確に把握している人は少ないように見えます。表面的には、米国経済の減速や株式市場の低迷などが観察されるんですが、それらが問題の本質ではないと私は見ています。ズバリ、問題の本質はアカロフ教授の言うレモンの問題です。情報が非対称、あるいは、そもそも存在しないために市場が機能不全を起こしていることが問題の本質だと私は考えます。その意味で、少し前のエンロンやワールドコムの虚偽会計と同じだと考えられます。
別の言葉で言えば、進み過ぎた金融技術が制御不可能に陥っていると言うこともできます。サブプライム・ローンを組み込んだ CDO などの証券がムーディーズや S&P なんかの格付け機関から、場合によっては虚偽の申告によって、かなりの高格付けを取得し、それに基づいて評価された証券が流通する中で、格付けと流動性に間に乖離が生じ、流動性不安まで引き起こした、というのが真相ではないでしょうか。要するに、利益相反の問題は別にしても、虚偽申告も含めて、金融技術に格付けの技術が追いつかず、証券化された金融商品に正しい格付けがなされていなかったのが問題の本質と言えます。ですから、例えば、CDO なんかについてはレモンを見分けることが出来なくなり、私の知り合いのエコノミストの中には、 CDO 市場は消滅すると言う人までいます。
市場経済が拠って立つ市場とは、情報に基づいて価格付けがなされ、その価格に基づいて資源配分がなされます。現時点では、市場における価格付けに基づいた資源配分が最も効率的であるとされています。しかし、市場に提供される情報が正確でなければ価格に歪みが生じ、市場における資源配分が効率性を欠くことは明らかです。格付け情報や会計情報が、意図的な虚偽報告も含めて、正確でなくなれば市場は機能しません。当然です。
コトが金融で生じていますから、もちろん、システミック・リスクへの対応としての流動性供給は重要ですし、実体経済や株価の下支えのために金利を引き下げることも必要なんでしょう。加えて、別の視点からは、住宅ローンの借り手の保護も考えるべきなんですが、市場に対して正確な情報を提供することが不可欠であり、そのためには何をすればいいのか、政策当局だけでなく、民間会社である格付け機関や金融機関も含めて、その対応が求められていると私は考えています。
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2007年09月05日 (水) 21:14:00

今夜の甲子園でクライマックス・シリーズ出場を確信する

今夜は私的にいえばナイスゲームでした。点差以上に横浜との実力の差を垣間見た気がします。表面的にはレフトの守備の差とか、いろいろあるんでしょうが、誠に失礼ながら、横浜と阪神の間には歴然たる実力の差があります。明日勝てばクライマックス・シリーズ出場のマジックが出るとスポーツ紙にありましたが、数字は数字です。今夜の甲子園の戦いぶりを見て、私はタイガースのクライマックス・シリーズ出場を確信しました。


がんばれタイガース!
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2007年09月05日 (水) 19:48:00

今どきの小学生はどこまでパソコンを使いこなしているか?

今日は、朝からが降り、すぐに上がりましたが、夕方から再び雨になりました。雨が止んでいる時でも、今にも雨が降り出しそうな雲が広がり、一日中、が手放せませんでした。台風9号は明日の夜に関東を直撃しそうなコースをたどっています。

先週末から今週にかけて、我が家のパソコンにいくつかソフトをインストールしました。まず、プレインストールされていたシマンテック社の Norton Internet Security が有効期間切れが近づいているとのメッセージを発し始めましたので、同じく、シマンテック社の Norton 360 をインストールしました。オールインワンのセキュリティやチューンンアップのアプリケーションです。我が家は以前からシマンテック社の Norton Internet Security や System Works を使っていましたので、パソコンを買う時に同時に Norton 360 も買ったんですが、期限ギリギリまでプレインストール版を使っていた次第です。おにいちゃんが期限切れのメッセージを心配して、しきりと急き立てるので先週末にインストールしました。ウィルス定義のアップデートとか、いろいろと時間がかかりました。
それから、今週に入って、子供用のパソコンにもポストペットをインストールしました。女房が使うので、親用パソコンには買ってすぐにインストールしたんですが、おにいちゃんがメールを使いたいと言い出した上に、下の子のボーイスカウトのカブ隊の連絡も、今後は、郵便ではなくメールや添付ファイルで送るので、アドレスを登録するように、とのお知らせがカブ隊の隊長さんから来たので、おにいちゃんだけでなく、下の子もメールを使うようなので、我が家で昔から使っているポストペットをインストールしました。ダウンロード販売によりライセンスはすでに取ってありました。
おにいちゃんは海外にお友達がいますから、メールで連絡を取り合いたいようです。3年いたジャカルタから帰国したのが4年前ですから、まだ、ジャカルタにいるお友達もいますし、逆に、我が家よりも早く帰国して、再度の海外勤務で外国に行ったお友達もいます。もちろん、国内のお友達ともメールで連絡を取り合うのが現代っ子のやり方なのかもしれません。一度は、おにいちゃん自身で Yahoo のフリーメールのアドレスを取得したようなんですが、IDやパスワードを保存してくれる使い慣れたメールクライアントがいいと言うので、ポストペットをインストールし、先日から使い始めました。インストールした後、POP3サーバやSMTPサーバの設定を確かめるため、おにいちゃんに私宛てのメールを発信させてみたんですが、少し前まで Windows 2000 だったものですから、英数字と日本語の IME の切替えに少し手間取りはするものの、キーボードの扱いも鮮やかにメールを発信してくれました。もっとも、我が家でキーボードをブラインドタッチ出来るのは女房だけだったりします。ただし、下の子はおにいちゃんのようにはいかないので、私がカブ隊の隊長さんに登録のメールを出しておきました。ポストペットもメールで使うより、アクセサリやオヤツで遊んでいます。なにせ、我が家は一家4人でプロバイダ3社から7つのメールアドレスを取得していたりしますので、子供達も含めて一家全員がプロバイダ・メールのアドレスを持っていますから、メールクライアントはそれなりに重要だったりします。
技術水準がまったく違うので、私が小学生だったころと比較しようがありませんが、小学生のころからパソコンを使いこなして文章作成を行い、インターネットを使ってメールをやり取りするような、我が家の子供達くらいの世代が社会人になる10年、15年先は、原稿用紙に自筆で文章を書くような作業はすっかり廃れて、時代が大きく変化しているのかもしれません。
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2007年09月04日 (火) 20:29:00

バチェレ・チリ大統領の来日

今日は、朝からいいお天気だったんですが、昼過ぎから雲が広がり、夕方には通り雨がありました。気温は昨日より上がって、9月に入ってから上がり続けているような気がしないでもありません。雨は台風9号の影響が出始めているのかもしれません。

毎年11月に開催されるAPEC首脳会議が、今年は今週末にオーストラリアのシドニーで開催されるので、そのついでと言っては何ですが、チリのバチェレ大統領が来日し、安倍総理大臣と首脳会談を行いました。今日の朝刊各紙にそれなりの記事があったんですが、WEBサイトには見当たりませんでしたので、時事通信のサイトから引用すると以下の通りです。

安倍晋三首相は3日午後、来日中のバチェレ・チリ大統領と首相官邸で会談した。大統領は、2050年までに世界の温室効果ガス排出量を半減させる首相の「美しい星50」構想への支持を表明。両首脳は気候変動問題での協力を強化することで一致した。
会談で首相は「温暖化は地球全体で取り組む問題だ。(13年以降の)『ポスト京都議定書』の実効的枠組みづくりで協力していきたい」と述べた。これに対し、大統領は「気候変動は未来でなく現在の問題。熱心に取り組んでいきたい」と応じた。

朝刊各紙には経済連携協定のことなんかも取り上げられていたんですが、時事通信では気候変動問題がクローズアップされているようです。私が外交官として在チリ大使館に勤務していた10年余り前も今も、たぶん、日本とチリの間には何の懸案もなさそうですから、友好的な首脳会談だったんだろうと思います。
私がチリに駐在していたのは1990年代前半で、悪名高きピノチェット軍事独裁政権から民政移管された初代のエイルウィン元大統領とその次のフレイ元大統領のころでした。反ピノチェット派がキリスト教民主党と社会党を中心にコンセルタシオンという名の与党連合を組んでいました。エイルウィン元大統領とフレイ元大統領はキリスト教民主党だったんですが、その後、社会党系のロゴス前大統領と現在のバチェレ大統領に引き継がれています。自慢話なんですが、私は当時のエイルウィン大統領には着任早々の日本大使の信任状奉呈式に出席した大統領官邸で、また、フレイ元大統領には大統領就任直前の休暇中にゴルフ場で、それぞれ、お会いして親しくお話ししたことがあります。
私の在チリ大使館在任中も、当時のエイルウィン大統領が来日しました。外交上の慣例なんだと思うんですが、日本大使もチリ大統領に帯同して日本に帰国します。今回もそうなんだろうと思います。逆に、大使が何ら連絡なしに任国を離れて帰国すると、国際法上、宣戦布告をしたのと同じ効果があり、交戦状態に入ったと見なされると聞いたことがあります。私は国際公法にはまったく詳しくないので、ホントかウソか知りませんが、何となく、ホントかもしれないと思って聞いたことを記憶しています。誰から聞いたのかは忘れました。
今でもそうなんでしょうが、私がいた当時のチリは日本から見れば小さな国で、貿易取引のあるメーカーさんなんかも、まだまだ商社を通すことが少なくなく、自動車会社なんかは取引のある商社の方が自動車メーカーの名前で現地法人を仕切っていました。ブラジルなんかと違って移民がほとんどいませんでしたから、日本人社会は駐在員が多数を占め、大使館の経済アタッシェをしていた私は、現地法人の社長さんや駐在員事務所の所長さんなんかとは、ほとんど顔見知りだったりしました。

ジャカルタでは女房子供と家族で生活していましたが、サンティアゴ駐在は結婚する前の独身時代でしたので、何となく、若いころの青春の続きのような、また、外交官でもありましたので、それなりに華やかな生活を送っていましたから、ジャカルタとは違った意味で懐かしい思い出があります。
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2007年09月03日 (月) 19:36:00

日本ではキャッチアップ型の生産性向上はもうムリなのか?

今日は、一時的に雲が広がることもありましたが、朝から割合といいお天気で気温も上がりました。でも、そんなに残暑が厳しかったというわけではないような気がします。

今日の日経新聞の夕刊に小さい記事が出ていました。国連の国際労働機関 (ILO)"Key Indicators of the Labour Market (KILM), fifth edition" を発表し、日本は世界で第16位だったというものです。NIKKEI.NETのサイトから引用すると以下の通りです。

国際労働機関 (ILO) は3日、世界各国の労働生産性など労働指標に関する報告書をまとめ、2006年の1人当たり国内総生産 (GDP、1990年価格) でみた労働生産性では米国が6万3885ドルで首位に立った。米欧など先進国が上位を占めるなか、日本の労働生産性は4万4877ドルと相対的に低い経済成長率と円安の影響で16位にとどまった。
働き過ぎという印象で語られることの多い日本人だが、平均労働時間は1784時間で、米国の1804時間、韓国の2305時間などを下回った。労働時間当たりの GDP でみた生産性も25.16ドルで18位で、首位ノルウェーの37.99ドル、2位米国の35.63ドルなどに大きく後れをとった。

ILO の WEB サイトにはプレスリリースもあります。レポート全体は特殊なブラウザ・ソフトをダウンロードしなければならないようですし、しかも、ダウンロードの速度がとっても遅いので、私はプレスリリースの要約しか見ていません。それによると、順調に生産性を向上させているトップの米国とともに、東アジアも10年前に比べて労働生産性が2倍になったと引合いに出されたりしています。米国については、他の先進国との格差 (gap) が拡大しているとの ILO のソマビア事務局長のコメントも紹介されています。同時に、 ILO では "decent work deficits" と呼んでいるようなんですが、途上国なんかにおける賃金や労働時間などの労働条件の適正化と失業や貧困からの脱却、なんかについても強調しています。日経新聞の報道にもある通り、雇用者1人当たりの付加価値額は、1位の米国 US$63,885、に続いて、ベスト5は、アイルランド US$55,986、ルクセンブルク US$55,641、ベルギー US$55,235、フランス US$54,609 の順となっています。日本は16位で US$44,877 なわけです。
報道にもある通り、ここ数年の不況や円安が大きな要因となっていることは明らかですが、逆にいえば、日本の生産性を欧米並みに引き上げることはまだまだ可能なわけだと解釈することも出来ます。1990年前後のバブル経済絶頂期には日本の経済モデルがもっとも優れていて、Japan as No.1 などともてはやされましたが、実は、バブル崩壊の後、10年余りで欧米先進国には再びをあけられ、アジア諸国には追い上げられているわけです。
これから日本は人口減少が本格的に始まりますから、1人当たりの付加価値額で計測される生産性を引き上げることは、他の国に比べても特に重要で喫緊の課題となります。その一方で、すでに経済大国となった日本なんですが、欧米先進国に対するキャッチアップ型の生産性向上がまだまだ可能であることも、もう少し意識されてもいいような気がします。
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2007年09月02日 (日) 22:30:00

サヨナラ勝ちはいいんですが、出来ればもう少し早めに打っていただければ……

夏休み最後の日曜日に、甲子園球場でいい形のサヨナラ勝ちだったと思います。でも、あえて難を言えば、もう少し早めに点を取りたいところではないでしょうか。ムリは承知なんですが、安藤投手に勝ち星をつけてあげたかったような気がしないでもありません。でも、今シーズンの初先発なんですから、次の励みとしてがんばって欲しいと思います。
それから、私はこのところ巨人や中日の上位球団の動向は気にしなくなってしまいました。むしろ、今日のように、当面のライバルである横浜に巨人が勝ってくれた方が、阪神のクライマックス・シリーズ出場確率が高まるんではないでしょうか。関西地方の言い方なのかもしれませんが、「上見て暮らすな、下見て暮らせ」というのがあります。そんな感じです。でもさすがに、今夜の対戦相手の東京ヤクルトほど下になれば、3タテさせてくれたことに感謝はしますが、ハッキリ言って、どうでもいいです。


がんばれタイガース!
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2007年09月02日 (日) 16:30:00

明日から小学校が始まるので子供達を散髪に連れて行く

今日は朝から割合といいお天気だったんですが、午後からは雲が広がりました。昨日よりも気温は上がりましたが、30度には達しなかったようです。明日からは残暑が戻って来るような天気予報です。

今日は女房が出かけたので、私が子供達の世話をします。と言っても、昼食を作るのはメンドウなので、渋谷に出てマクドナルドで済ませ、食後に散髪に行きます。今日で長かった夏休みも終わり、明日は小学校の始業式です。我が家では恒例となっている小学校が始まる前の散髪です。
夏休みであろうと、小学校が始まろうと、私の仕事には何ら関係がないんですが、専業主婦の女房は子供達が小学校に行ってくれると大きく助かったりするんではないかと思ったりします。でも、昨今では小学生も後半にさしかかると、や習い事なんかで忙しく、一昔前までの夏休みとは違っているのかもしれません。小学生も忙しいんだろうと思います。
我が家も明日から小学校が始まって、通常体制に復帰します。

散髪を終えた子供達  スッキリした頭でパソコンゲーム

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2007年09月01日 (土) 18:25:00

渋谷でおにいちゃんの眼鏡を買って、ランチ・ブッフェの後、科学教室に行く

今日は朝からが広がり気温は上がりませんでした。じっとしていると少し肌寒いくらいでした。でも、外を出歩くと汗ばむ感じでした。

今日は昼前から一家そろって外出しました。少し前からおにいちゃんが小学校の黒板が見えにくいと言い、学校でやった視力検査の結果も勘案して、眼鏡を作ることにしました。おにいちゃんのクラスでは半分くらいの児童が眼鏡をかけているようですし、どうせ、大人になれば大部分の男性が眼鏡をするんですから、現代人には抵抗感はありません。私もパソコンのモニターをながめる時には眼鏡をしたりします。でも、かなり古い話ではあるんですが、私よりも1学年上の知り合いの女性で、長らくピアノを習っていたにもかかわらず、中学生のころから楽譜が見えなくなり、それでも、どうしても眼鏡をかけるのがイヤで、10年近く続けていたピアノを止めてしまったことがありました。私は男ですので女性の気持ちは十分には分からないんですが、当時、やや、もったいない気がしないでもありませんでした。
実は、お料理番組方式で、すでに、女房がおにいちゃんを眼科医に連れて行って処方箋をもらい、それを基に眼鏡屋さんで作ってあったのを、今日は受け取りに行きました。下の写真は、眼鏡屋さんで新しく作ってもらった眼鏡を試してみるおにいちゃんです。

眼鏡をかけるおにいちゃん

どうして、おにいちゃんの眼鏡を受け取りに行くだけで、一家そろって出かけたかというと、ついでに、外でランチにしようということになったからです。渋谷の明治通り沿いにある CELEB というランチ・ブッフェのお店に行きました。スパゲティが中心なんですが、魚フライやロースト・チキンなんかもあり、もちろん、ノンアルコールながら飲み物やデザートも含まれていて、なかなか充実しています。ビールなんかのアルコール類は別料金ですが、税込みで1000円もしないので私も何回か行ったりしています。なかなかオススメです。家族で行くのは初めてで、小学生以上は同じ料金といわれてしまいましたが、少なくとも、下の子にはお値段だけの値打ちがあるような気がします。2年ほど前に知り合いに勧められて迎賓館を見学した帰りに、四ツ谷で食べ放題のランチのお店に行った記憶がありますので、食べ放題は2年振りです。おにいちゃんはやや小食なんですが、下の子はよく食べるので食べ放題は大好きです。下の写真はレストランで昼食中の子供達なんですが、左側の下の子が心なしかニコニコして食べているような気がします。

昼食中の子供達

ランチを終えてから、私がおにいちゃんを科学教室に連れて行きます。初めて眼鏡をかけて科学教室に出席します。おにいちゃんは、今日、買ってもらったと説明していました。その通りです。科学教室では薬品を扱ったりする関係で、もともと、長袖の白衣を着ますから、そうでなくても、おにいちゃんなんかはヤケにカッコよかったりするんですが、私のような親バカから見ると、眼鏡をかけるとさらにカッコよく見えたりします。私も役所なんかで眼鏡をかける頻度を増やそうかと考えないでもありません。

科学教室で白衣姿のおにいちゃん

ボーイスカウトのキャンプがあったり、下の子のお誕生日が8月29日という季節要因もあって、このところ、下の子の写真が多かったような気がしますので、久し振りに、今日は眼鏡を買ったおにいちゃんを中心に写真を撮ってみました。
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