2014年01月15日 (水) 19:31:00

経団連新会長の下で日本企業のアニマルスピリットはどこに向かうか? ほか

広く報じられている通り、昨日付けの経団連のお知らせ「会長候補者の内定について」により、東レの榊原会長が6月から次期経団連会長に就任することが明らかにされています。私は1か月ほど前の昨年2013年12月17日付けのエントリー「4月から消費税率が引き上げられる来年度の経済見通しやいかに?」で、同日付けの日経新聞の記事「企業の国債保有膨らむ トヨタ4兆円超、成長への投資課題に」を取り上げ、日本企業のアニマルスピリットの欠如を大いに嘆いているんですが、かつては「財界総理」とまで称された新しい経団連会長の下で企業活力はどこに向かうんでしょうか。昨年2013年10月5日付けのこのブログのエントリーでルイジ・ジンガレス『人びとのための資本主義』(NTT出版) を取り上げて、米国の企業家が本来のケインズ的なアニマルスピリットではなく、政府をキャプチャして補助金や有利な制度変更求める構図を苦々しく紹介したんですが、我が国企業も「成長戦略」と称して政府をキャプチャしたり、それら政府からの優遇措置により溜め込んだ利益を設備投資にも雇用者の賃金にも回さずに国債を買ったりする路線を突っ走るんでしょうか。
邦訳されているものの原典を読んでいないので、George A. Akerlof and Robert J. Shiller (2009) Animal Spirits: How Human Psychology Drives the Economy, and Why It Matters for Global Capitalism, Princeton University Press の p.143 からの孫引きで申し訳ありませんが、GE の経営者であったジャック・ウェルチは以下のように自伝で発言しているそうです。ここまでいえる日本の経営者がどれほどいるんでしょうか。

  • Jack Welch Jack: Straight from the Gut
    "We wouldn't merely grow with GNP... Instead, GE would be the locomotive pulling the GNP, not the caboose following it."


photo


目を世界に転じると、世銀から「世界経済見通し」Global Economic Prospects 2014 が発表されています。今年2014年の世界経済の成長率見通しは+3.2%と2013年の+2.4%から+0.8%ポイント上昇し、今年に続く2015-16年も+3%台半ばの堅調な成長が続くと見込まれています。リポートの総括表として、成長の Infographic を世銀のサイトから引用すると上の通りです。このサイトに収めるため縮小をかけています。少し見づらいかもしれませんので、上の画像をクリックすると、別タブか別ウィンドウで pdf の全文リポートから抜き出した見通し総括のページが開きます。

最後に、昨日、米国の保守系のシンクタンクであるヘリテージ財団から 「経済自由度指数」Index of Economic Freedom 2014年版が発表されています。日本は世界178か国中で25位、スコアは72.4で "Mostly Free" にランクされています。なお、ランク付け不能のアフガニスタン、イラク、コソボ、リビアの4か国を除いて、どん尻の世界178位は北朝鮮だったりします。このブログで取り上げるのは初めてかもしれません。ご参考まで。
Entry No.3766  |  経済評論の日記  |  コメント(0)  |  トラックバック(0)  |  to page top ↑

コメント

コメントを投稿する

URL
コメント
パスワード  編集・削除するのに必要
非公開  管理者だけにコメントを表示
 

トラックバック

この記事のトラックバックURL



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック

 | BLOG TOP |