2015年01月20日 (火) 21:49:00

国際通貨基金 (IMF) 「世界経済見通し改定見通し」World Economic Outlook (WEO) Update やいかに?

本日1月20日、国際通貨基金 (IMF) から「世界経済見通し改定見通し」 World Economic Outlook (WEO) Update が発表されています。副題は Cross Currents、すなわち、「相反する海流」とでも訳すんでしょうか。原油価格の下落にもかかわらず、また、米国経済が好調にもかかわらず、2015-16年の世界の経済成長は昨年10月時点での見通しからそれぞれ▲0.3%ポイント下方修正され、2015年+3.5%、2016年+3.7%成長と見込まれています。まず、IMFのサイトから成長率見通しの表を引用すると以下の通りです。なお、画像をクリックすると全文リポートのpdfファイルから総括見通しのページだけを抜き出したpdfファイルがブラウザの別タブで開くようになっています。

photo


ということで、下方修正の理由としてリポートでは "The revisions reflect a reassessment of prospects in China, Russia, the euro area, and Japan as well as weaker activity in some major oil exporters" と指摘しており、主要国で昨年10月の見通しから成長率が上方修正されたのは米国だけとなっています。日本経済については、昨年2014年10月の見通しから2015年▲0.2%ポイント、2016年▲0.1%ポイントの下方修正となり、成長率見通しは2015年+0.6%、2016年+0.8%と見込まれているのは上の表の通りですが、特に、2014年4-6月期と7-9月期が2四半期連続でマイナス成長を記録したことから、2014年第3四半期から「技術的な景気後退」 "technical recession" に陥ったものの、追加金融緩和と2段階目の消費増税の延期が、原油安と円安と相まって、2015-16年の成長はトレンドを上回って強化される、と以下の通り分析しています。

In Japan, the economy fell into technical recession in the third quarter of 2014. Private domestic demand did not accelerate as expected after the increase in the consumption tax rate in the previous quarter, despite a cushion from increased infrastructure spending. Policy responses-additional quantitative and qualitative monetary easing and the delay in the second consumption tax rate increase-are assumed to support a gradual rebound in activity and, together with the oil price boost and yen depreciation, are expected to strengthen growth to above trend in 2015-16.


最後に、注目の原油価格については、ダウンサイドにオーバーシュートしたかもしれない "oil prices could also have overshot on the downside" としつつ、原油価格のいっそうの低下は需要を拡大させることから歓迎すべきだが、一部には追加的な政策手段も必要となる可能性 "The boost to demand from lower oil prices is thus welcome, but additional policy measures are needed insome economies" を指摘しており、そのカギはさらなるインフレ期待の低下 "additional downdraft in inflation expectations" であると分析しています。私は個人的に日銀の金融政策については春ころにさらなる追加緩和が講じられる可能性が無視できないと考えていますが、IMFもよく似た見方なのかもしれません。
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