2016年04月25日 (月) 19:54:00

前年同月比プラスながら膠着状態の続く企業向けサービス価格指数!

本日、日銀から3月の企業向けサービス価格指数(SPPI)が公表されています。ヘッドラインの前年同月比上昇率は前月と同じ+0.2%と、かろうじてプラスを維持しています。また、国際運輸を除くコアSPPIの前年同月比上昇率は+0.4%を示しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

3月の企業向けサービス価格、前年比0.2%上昇 2年半ぶり下落品目超
日銀が25日発表した3月の企業向けサービス価格指数(2010年=100)は103.1と前年同月比0.2%上昇した。伸び率は前月並みだった。全147品目のうち、上昇品目数は54、下落品目数は57で、13年9月以来2年半ぶりに下落品目数の方が多くなった。日銀は「値上げの動きには広がりが欠ける。4月の価格改定に注目したい」としている。
品目別にみると、ソフトウエア開発や派遣、警備、職業紹介など人手不足が続く業界で2月から伸び率が高まった。ただリース業界で円高を受けてオフィス機器のリース単価が下がったことなどが全体の伸びを抑えた。
前年比での上昇は33カ月連続だった。前月比では0.6%上昇だった。
同時に発表した15年度の価格指数は消費税を除くベースで100.1と、前年度比0.4%の上昇となり、3年連続で上昇した。3年連続の上昇は、比較可能な01年度以降で初めて。宿泊サービスや土木サービスの上昇が寄与した。


いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、SPPI上昇率のグラフは以下の通りです。サービス物価(SPPI)と国際運輸を除くコアSPPIの上昇率とともに、企業物価(PPI)上昇率もプロットしてあります。SPPIとPPIの上昇率の目盛りが左右に分かれていますので注意が必要です。なお、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

photo


最初のパラに書いた通り、前年同月比上昇率で見て、ヘッドラインの企業向けサービス価格指数(SPPI)も国際運輸を除くコアSPPIも、前月から変わりなく、品目別に見ても、大きな違いは見出せませんでした。すなわち、人手不足の影響が色濃く出ていると推察される労働者派遣サービスや警備がプラスの寄与を示す一方で、モノの要素の強いリースがマイナス寄与を示しています。情報通信や広告は景気に要素もあり、プラス寄与です。ただ、ヘッドラインもコアもいずれも極めて小さなプラスであり、5年超を経過したラスパイレス指数のバイアスを考慮すると、あるいは、計測誤差の問題もあって、前年同月比でプラスと見るかマイナスかはビミョーなところです。いずれにせよ、SPPIは膠着状態が続いているようです。国際商品市況の石油価格の影響からモノの企業向け国内物価(PPI)が大きなマイナスに落ち込んでいる一方で、日本国内の人手不足からサービスのSPPIがわずかとはいえプラスを維持しているという構図が続いているように私には見えます。

はたして、月末の「展望リポート」やいかに?
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