2016年05月13日 (金) 20:39:00

三菱UFJリサーチ&コンサルティングによる「2016年度 新入社員意識調査」の結果やいかに?

ちょうど1週間前の5月6日付けで、三菱UFJリサーチ&コンサルティングから「2016年度 新入社員意識調査アンケート結果」が明らかにされています。pdfの全文リポートもアップされています。新入社員を対象とするセミナーを東京、名古屋、大阪にて合計38講座を開催し1,300名を超える新入社員が受講したそうですが、そのアンケートの集計・分析結果をまとめたものです。まず、リポートから【アンケート調査結果の概要】5点を引用すると以下の通りです。

【アンケート調査結果の概要】
  • 理想の上司は「寛容型」。動物に例えれば「いぬ」。
  • リスク回避的。
  • 30歳時点での予想年収は平均427万円。今後は最高で平均606万円まで上がると予想。
  • 今の日本は「曇り」。10年後についても悲観的な見方が広がる。
  • 東京オリンピックの追加種目で正式採用が期待されるのは「野球・ソフトボール」。


ということで、毎年の定点観測のように注目している調査結果ですので、ここ何年かの時系列で傾向を把握できる項目を中心に、リポートから図表を引用しつつ、簡単に取り上げておきたいと思います。

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まず、リポート p.3/34 から最近3年間の 就職活動の感想 のグラフを引用すると上の通りです。景気はさほどいいとも思えないんですが、人口減少や高齢化などに伴って人手不足が深刻化してきており、就活は楽になりつつあるといえるようです。ただし、グラフは引用しませんが、就職活動の際に「ブラック企業」を気にしたか、との問いがあり、半数近くの49.0%が「気にした」と回答し、31.9%の「少しは気にした」と合わせると8割強にも上っています。

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次に、リポート p.5/34 から 会社に望むこと と 仕事・職場生活に関する不安 のグラフを引用すると上の通りです。いずれも、第1に人間関係、第2に仕事と能力の関係、ということなんだろうと思います。私が新入社員、というか、新入りの公務員だったのは30年以上も昔のことながら、何となく判る気がします。

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次に、リポート p.10/34 から 就労意識 に関して最近10年余りの推移を見たグラフを引用すると上の通りです。2008年のリーマン・ショックを契機とする金融危機の前後から転職希望が大きく減少し、安定志向が割合を高めて来ていたんですが、2013年以降は選択肢が変更されたのもあって、転職希望は50%を少し超えたところで安定しているようです。でもこれはかなりの高率ともいえますから、人手不足が深刻化する中で転職市場もそれなりに活況を呈しており、よりよい就労機会があれば転職も考える新入社員が一定数いるのかもしれません。

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最後に、リポート p.11/34 から 出世意欲 に関して最近10年余りの推移を見たグラフを引用すると上の通りです。時系列的に一定の傾向があるわけではないのかもしれませんが、ジワジワと出世志向の割合が高まっているのも事実です。最初に見たように、第1に人間関係、そして、第2に仕事と能力発揮、だったんですが、人間関係を重んじる中でも、ある程度の競争を許容する、というか、仕方ないと考える新入社員の複雑な心理状態を表しているような気がします。

ここに取り上げた三菱UFJリサーチ&コンサルティングのリポートの他にも、「2016年マイナビ新入社員意識調査」でも同様の結果が示されています。ご参考まで。
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