2016年10月04日 (火) 19:19:00

9月の消費者態度指数は大きな改善を示す!

本日、内閣府から9月の消費者態度指数が公表されています。前月から+1.0ポイント上昇して43.0を記録しています。まず、日経新聞のサイトから記事を引用すると以下の通りです。

9月の消費者態度指数、1.0ポイント上昇 基調判断「持ち直しの動きがみられる」に上方修正
内閣府が4日発表した9月の消費動向調査によると、消費者心理を示す一般世帯の消費者態度指数(季節調整値)は前月比1.0ポイント上昇の43.0と2013年9月以来3年ぶりの高い水準となった。失業率の低下など雇用環境の改善や第2次補正予算案の策定についての報道が消費者心理に影響したとみられる。
内閣府は消費者心理の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。上方修正は15年11月以来10カ月ぶり。指数を構成する意識指標は2カ月連続で4項目すべてが上昇した。「雇用環境」が前月比1.7ポイント上昇したほか、「暮らし向き」が1.1ポイント上昇、「耐久消費財の買い時判断」も1.0ポイント上昇した。1年後の物価見通し(2人以上世帯)について「上昇する」と答えた割合(原数値)は前月から4.3ポイント増加し、74.8%となった。台風の影響で生鮮食品が値上がりしたことなどが影響した可能性がある。
調査基準日は9月15日。調査は全国8400世帯が対象で、有効回答数は5509世帯(回答率65.6%)だった。


いつもながら、包括的によく取りまとめられた記事だという気がします。次に、消費者態度指数のグラフは以下の通りです。ピンクで示したやや薄い折れ線は訪問調査で実施され、最近時点のより濃い赤の折れ線は郵送調査で実施されています。また、影をつけた部分は景気後退期を示しています。

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8月統計の+0.7ポイントの上昇に続いて、今月も+1.0ポイントの上昇でしたから、それ相応にここ2か月で上昇し、上のグラフでも改善が見られる通りで、統計作成官庁である内閣府では基調判断を「足踏み」から「持ち直しの動き」に明確に1ノッチ上方修正しています。指数を構成する4つのコンポーネントはすべて上昇しており、前月差で詳しく見ると、「雇用環境」が+1.7ポイント上昇し46.2、「暮らし向き」が+1.1ポイント上昇し42.0、「耐久消費財の買い時判断」が+1.0ポイント上昇し42.5、「収入の増え方」は+0.2ポイント上昇し41.1となり、特に雇用環境に対するマインド改善が大きく水準も高いとの結果が示されています。ただし、雇用は改善しつつも収入は増加していないという結果が示されており、このブログでも何度か指摘した通り、ほぼほぼ完全雇用に達しながらも賃金が上がらず、雇用の質の改善が正規雇用の増加により強く表れている可能性があると私は受け止めています。その意味で、今週金曜日の10月7日には厚生労働省から毎月勤労統計が公表されますので注目しています。

いつものこのブログの主張ですが、消費は所得とマインドに正の相関を有します。所得がそれほど伸びていない現状でも、正規雇用で先行きの安定性が恒常所得の増加に寄与し、マインドが改善すれば消費にもいい影響をもたらすことは当然です。むしろ、問題は台風や気象条件かもしれません。
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