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2017年07月27日 (木) 22:57:00

リクルートジョブズの調査結果に見る派遣スタッフ時給はまだ反転しないか?

明日金曜日7月28日に失業率や有効求人倍率などの雇用統計が公表される予定となっていますが、何度か取り上げているリクルートジョブズの非正規雇用の時給調査、すなわち、アルバイト・パートと派遣スタッフの募集時平均時給の6月の調査結果が明らかにされています。リンク先は以下の通りです。



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ということで、アルバイト・パート及び派遣スタッフそれぞれの募集時平均時給の推移は上のグラフの通りです。前者のアルバイト・パート順調に賃上げがなされているんですが、派遣スタッフについては、2016年9月に前年同月比でマイナスに転じてから、3月統計ではとうとう前年同月比で▲2%を超えるマイナスを記録した後、直近の6月統計でも▲0.4%減を記録しています。この間、ゼロないしわずかながらプラスの水面上に浮上した時もあったんですが、実は、同じ業界の「エン派遣 三大都市圏の募集時平均時給レポート」でも6月の派遣スタッフ時給は昨年2016年10月から、何と、9か月連続でマイナスを記録していたりします。派遣スタッフの時給については、マイナス幅は一時より縮小して来ていますが、まだ、プラスに転じるに至っていません。
リクルートジョブズとエン・ジャパンの両社でビミョーに職種の分類が異なるので何ともいえないんですが、エン・ジャパンのデータでは2015年年央くらいから2年近く医療・介護系の派遣スタッフ時給がマイナスを続けており、リクルートジョブズでも医療介護・教育系は必ずしも上昇圧力が感じられません。他方、オフィスワークや営業・販売系はここ2-3年でプラスを維持しています。また、地域別では、両者に共通して、東海はプラス圏を維持している一方で、首都圏と関西圏はマイナスに振れています。

アルバイト・パートが堅調にプラスを続けている一方で、派遣スタッフだけがマイナスに落ち込んでいるのもやや不思議な気がします。
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